Royal Knights

□キミの好きなトコ
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「ねぇマグナ。マグナは、
 オレのどんなトコが好き?」
余りに唐突で予想外の問いに、
マグナモンは怪訝な顔をして
首を傾げた。
また誰かに余計な事を
吹き込まれでもしたのだろうか?
「いきなりどうしたんだ?」
「ん〜、何か昼に
 そんな話題のテレビやってたから。」
無邪気に笑って答えた
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは安堵の意味も込めて
一つ息を吐き出した。
どんなテレビを見ていての発言かは、
この際考えない事にして。
「お前はどうなんだ?」
「オレ?」
「他人にものを尋ねる時は、
 まず自分から答えるのが礼儀だ。」
言い聞かせる様なマグナモンの言葉に、
そっかと容易く納得すると、
アルフォースブイドラモンは
オレはね、と語り始めた。
「ちっちゃくて可愛くて、
 カッコ良くって
 頼りになって強いトコ、かな?」
アルフォースブイドラモンの答えに、
マグナモンは驚いた。
小さいとか可愛いというのは、
本人も不本意ではあるが
言われるだろうとは思っていた。
しかし、格好良いとか
頼りになるとか強いとか。
そんな事を言われるなど
微塵も思っていなかったのだ。
「格好良い? オレが?」
「うん。身長とか、
 見た目は可愛いけど、
 性格とか戦ってる時とかは
 カッコ良くって好きだよ。」
ニッコリ笑って答えた
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは思わず頬を染めた。
どうしてコイツはこういう事を
何の恥ずかしげもなく言えるのかと、
若干疑問には感じるが。
そういう天然で無垢な所も
可愛くて好きなのだと、
マグナモンは改めて思った。


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