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□アルファモンの依頼 三大天使side
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12月のある日、
三大天使がお茶をしていると、
そこへアルファモンが尋ねてきた。
「よぉ、今時間あるか?」
「アルファモン!
 ええ、大丈夫です。」
セラフィモンはさっと立ち上がって
アルファモンに席を譲り、
自分は脇に置いてあった
椅子を取り出して、その隣に座った。
「今、お茶を淹れますね。」
「お待ち下さい、
 オファニモン様。
 私が淹れて参ります。」
言って、オファニモンが
立ち上がるより先に
ネフェルティモンが素早く立ち上がり、
新しいカップとお湯を取りに行った。
「すみません、ネフェルティモン。」
去っていくネフェルティモンの
背中に向かってオファニモンが言うと、
彼女は一度立ち止まって
「お気になさらず」とこちらを振り向き
軽く頭を下げた。
「……で、アルファモン。
 お前今日は何しに来たんだ?」
「ケルビモン!
 そんな言い方は失礼だろ!?」
溜息を吐いて問いかけたケルビモンを、
セラフィモンが叱りつけた。
しかしそれに謝る事もなく、
ケルビモンは大きな溜息を吐いた。
「実は、お前達に
 頼みたい事があって来たんだ。」
「頼みたい事?」
「ああ。サンタモンの
 配達を手伝ってくれないか?」
アルファモンはそう言って
リストを出した。
それを見て、ケルビモンは呆れた様に
また溜息を吐いた。
「だからお前、仕事しろよ。」
「生憎だが、これが仕事なんだ。」
アルファモンはそう言って、
ここに至るまでの経緯を説明した。

曰く、最初はサンタモンが
人手不足の為手伝って欲しいと
イグドラシルに依頼したのだが、
如何せん数が多かった為、
三大天使や四聖獣にも
手伝って貰おうという事に
なったのだそうだ。


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