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□Χ'mas is winter so could
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「寒い!!」
「あー、寒いな。」
「当然だろう、冬なのだから。」
喚くサンティラモンに、
インダラモンとパジラモンは
淡々と答えた。
しかしそんな冷たい反応は
いつもの事なので、サンティラモンも
特に気にせず喚き続けた。
「つか何? この時期に
 爬虫類タイプのオレを
 外回りの仕事に就かせるとかさぁ!!」
「……お前、確か聖獣型だったろ。」
「大丈夫だ、
 それだけ元気ならば死にはせぬ。」
冷静なツッコミを返すと、
パジラモンはプレゼントを
いくつかサンティラモンに投げて渡した。
それを器用に尻尾でキャッチすると、
サンティラモンは溜息を吐いた。
「それをあちらの
 デジモン達に配って来い。
 どれを誰にあげれば良いかは
 プレゼントにカードが
 付いてるからそれを見れば良い。」
言うと、パジラモンはインダラモンにも
いくつかプレゼントを手渡した。
その態度の違いに、
サンティラモンがまたも喚く。
「何だよパジラモン!
 オレの時と態度違くね!?」
「当然だ、今日は
 インダラモン
 大人しかったからな。」
冷たく睨むと、サンティラモンは
「何だよそれー!?」
と至極不服そうに喚いた。
それをインダラモンが
「ざまぁ」と指差し嘲笑うと、
パジラモンはその後頭部を
手に持つ宝弓<パオゴン>で小突いた。
「いいからさっさと行く!」
今にも必殺技を放ちそうな剣幕で言う
パジラモンに、
インダラモンとサンティラモンは
慌ててプレゼントを配りに行った。
その背中を見送りながら、
パジラモンは一つ溜息を吐き、
自分もこのエリアの
プレゼント配達へ向かった。


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