Kernel

□もう少し、君と隣で...
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「シンドゥーラモン、
 ミヒラモン!
 汝らに謹慎を言い渡す!!」
「何ぃ!?」
「ちょっと待ってよ!
 オレっちは無罪、寧ろ被害者だぜ!?」
「煩い! 喧嘩両成敗だ!!」
何度も繰り返した台詞を、
一言一句違わずに言った。
いつもと同じ様に、
渋々自室に戻って行く2人を見送り、
チャツラモンは大きく溜息を吐いた。
「チャツラモン、
 いつも済まぬ。
 ミヒラモンには、
 我からも良く言っておく故。」
「ああ、済まんな。
 奴らもきちんと学べば良いのだ。」
言って、ミヒラモンが
壁に開けた大穴を見ると、
チャツラモンは再び溜息を吐いた。
ただの口喧嘩であれば、
口頭注意だけで済んだというのに……。
「マクラモン、
 マジラモン。
 その壁を直しておけ。」
「承知。」
「何故我がこの様な事を
 しなければならぬのだ!?」
「連帯責任だ。
 文句ならミヒラモンに言うが良い。」
チャツラモンがそう言うと、
マジラモンは舌打ちをして、
マクラモンと共に
壁の修理に取り掛かった。
この遣り取りすら日常茶飯事で、
既にテンプレートと化しているのだから、
やっていられない。


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