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□謹慎すらも恐れぬ所業
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Mihiramon side

朝。
街から鶏の鳴き声がする。
……喧しい。
何故コカトリモン共が
大量繁殖しているのだ。
ハァと溜息を吐いて伸びをした。
本当ならば、このまま
あの窓を突き破って
大空へ飛び出したい。
しかし残念ながら
本日は午後まで謹慎の身。
先日の仕事で暴れすぎたのが
原因なのだが、
全くもって腹立たしい。
悪いのは我ではなく
挑発をしてきた奴らだろうに……。
今一度溜息を吐き、
我はまた窓の外へ目を向けた。

…………暇だ。
何もする事がない。
どうしてこういう日に限って、
彼奴は遊びに来ないのか。
じき、昼を告げる鐘が鳴る。
そうすれば、我の謹慎は解ける。
あの窓を突き破って、
何処へでも飛んで行く事が出来るのだ。
だからシンドゥーラモン。
早く我の下へ来い――


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