Royal knights.2

□月明かりの下素直に語らう
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「我が盟友オメガモン。
 このデュークモンは何より――
 全ての世界に存在し得る
 何物よりも、貴公を深く愛して居る。」
珍しくもデュークモンらしい
至極直球な告白に、
オメガモンはこれ以上ないくらいに
顔を真っ赤に染め上げた。
「っ……デュークモン、
 いきなりそれは反則だろう。」
「何故だ?
 このデュークモン、
 真にそう思って居る。
 それを素直に伝える事が
 何故反則と言われるのか?」
真顔で首を傾げるデュークモンに、
オメガモンは
どう答えたものかと項垂れた。
「そ、ういう意味ではないが……!」
「なれば、どういう謂われか?」
問われ、オメガモンは返答に困った。
反則だなどと言ってしまったのは、
単なる照れと負けん気が故だったのだが、
それを素直に答える気にはなれなかった。
「理由、など……。」
目を泳がせ言葉を濁すオメガモンに、
デュークモンは
暫し首を傾げたままでいたが、
やがて寂しそうに瞳を伏せた。
「オメガモンには、
 このデュークモンの想い、負担か?」
「っそんな事!!」
「……なれば、何故。」
儚げにも見えてしまう
デュークモンの憂いを帯びた表情に、
オメガモンは一度大きく息を吐いて
意を決した。


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