Royal knights.2

□立ち向かうには万全の
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「ほらアルフォース、泣いてんなよ。」
「泣いてないもん。」
そう良いながらも涙を堪えるように俯く
アルフォースブイドラモンの頭を、
アルファモンは優しく撫でるように
ポンポンと軽く叩いてやった。
その時、メインサーバからの
定期通信が入った。
開いた画面に映し出された
マグナモンに気付くや否や、
アルフォースブイドラモンは
そのすぐ間近に駆け寄って行った。
「マグナぁ!!」
『お疲れ。良い仔に出来てるか?』
「うん!」
笑顔で頷くアルフォースブイドラモンに
誰もがツッコミを入れたくなったが、
此処で泣かれても困る為、
取り敢えず黙っておいた。
『そうか。
 所でお前ら、
 何か変化はあったか?』
「いや全く。なーんも
 見つかんないから帰って良い?」
『駄目だ。』
軽い口調で答えたアルファモンの言葉を、
マグナモンは即座に一刀両断した。
それに対してあからさまに
嫌そうな表情を浮かべるアルファモンに、
マグナモンは溜息を吐いた。
『お前一人がサボリたい為に
 任務を中断
 させる訳にはいかないんだよ。』
「なっ!!? 俺一人の
 ワガママじゃねぇって!!
 アルフォースなんて
 さっきまで帰りたいって
 ピーピー泣いてたんだぜ!!?」
「な、泣いてなんかないよ!!」
「泣いてたろーがよ!
 マグナモンに会いたいって!!」
「っ!!! ちがうよマグナ、
 オレ言ってないもん!
 ちゃんといいこにしてた!!」
「あれのドコが良い仔だよ!?」
「っもー!
 アルファモンだまっててよ!!」
言い合う二人に、マグナモンは
どうしたものかと溜息を吐いた。
そこへ、オメガモンが割って入って来た。


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