Royal Knights

□友達だけど 大好きで
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「マグナぁ〜……。」
任務から帰ってくるなり、
ヴィドラは情けない声でオレの名を呼び、
力なく抱きついてきた。
「ヴィドラ?」
あまりにらしくない彼の行動に、
オレは首を傾げるしかなかった。
「オレ、お前の事
 好きかもしんない……。」
「は?」
突然の告白に、
オレは頭が真っ白になった。
ヴィドラが、オレを好き?
一度は諦めたその想いを、
まさか相手に
告げられるとは思わなかった。
だが、何故コイツは
こんなにも震えているんだ?
コイツの性格なら、
笑いながら冗談みたいに言う筈だ。
それが、どうして
こんな状態になっているのか、
不思議でならなかった。
「おい、ヴィドラ?
 どうしたんだ、そんないきなり……。」
「ん……。オレにも、よく分からない。」
分からない?
ヴィドラの言葉に、
オレは疑問符を浮かべる事しか
出来なかった。
コイツの今日の任務は、
確かドゥフトモンと一緒だったな。
ドゥフトモンに何か言われたのか?
「……あのさ、これ。」
言って、ヴィドラは
小さな箱を差し出してきた。
それは綺麗に包装されていて、
何かプレゼントの様だった。
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