Royal Knights

□テレフォン
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「時にデュナスモン。
 テレフォンセックスとか
 いうものを知っているか?」
『……いや、知らんな。』
通信を繋げた向こうから
返ってきた言葉に、クスリと笑った。
デュナスモンは、
本当にこういう事には疎い。
「人間共の娯楽の一つなのだがな、
 遠距離恋愛中の
 恋人同士がよくやるものらしい。」
『ほぅ?』
「やり方はな、
 こうして通信を繋げ、
 互いに話しながらするのだ。」
『……何を?』
キョトンと首を傾げるデュナスモンに、
私は声を低くして答えてやった。
すると、途端にデュナスモンの顔が
真っ赤に染まっていった。
いつまでも初で可愛い奴だ。
「まぁ、我々の通信では
 互いの姿が見えてしまうから、
 さしずめ見せ合いっこといった所か。」
『っ誰がそんな
 恥ずかしい事……!!
 大体、そんなにシたいなら、
 帰って来ればすむ話だろう!!!』
「いや何、
 今日は帰れそうにないのでな。」
泊まりになると、
至極不本意な事実を伝えた瞬間、
デュナスモンの表情が寂しそうに歪んだ。


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