Royal Knights

□日常的ロイヤルナイツ
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暫く作業を続け、一段落着いたので
コーヒーでも飲もうかと
クレニアムモンが席を立って
部屋を見渡すと、珍しい事に
ロードナイトモンが大人しく
処理作業を続けていた。
いつもなら、期日に迫られない限り
"何故この美しい私が、
 この様な地味な作業を
 しなければならぬのだ。"
とか何とか言って
サボっているのだが……。
クレニアムモンが首を傾げていると、
ドゥフトモンが情報処理室へやって来た。
「クレニアムモン、
 この間の任務で集めたデータだ。」
「ああ、すまない。」
差し出されたデータを大人しく受け取り
軽く目を通すと、
その期日は今日までだった。
これまで、ドゥフトモンが
提出の期日を破った事はない。
意外と律儀というか、何というか……。
しかし、その提出は
いつも期日ギリギリで。
もっと余裕を持って提出する様に
言った方が良いのだろうか?
悩みながらも顔を上げると、
ドゥフトモンは既にそこには居らず、
ロードナイトモンに
話し掛けに行っていた。
小言を言うのはまた次の機会でも良いかと
結論付け、クレニアムモンは
コーヒーを淹れに給湯室へ向かった。
給湯室は情報処理室の中にも
設けられており、
仕事中でも水分を補給するのは容易い。
……流石に、食堂とトイレは
室内に完備されていないので、
それは外に行く他無いのだが。


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