Royal Knights

□イヴの奇跡
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「デュークモンの部屋へ?」
「うむ。実は
 "くりすますけーき"
 というものを作ってみたのだ。」
「ケーキ?」
あの、パンをこよなく愛し、
様々なパンを自ら作っている
デュークモンが、ケーキを焼いた?

今日は本当に珍しい事ばかり起こる。
……これが
"クリスマスの奇跡"という奴だろうか!?
オメガモンの頭の中を、
様々な言葉が駆け巡った。
「少々味を見て欲しいと
 思ったのだが……。
 都合が悪かったであろうか?」
「っいや、大丈夫だ。
 是非ともご馳走にならせて貰えるか?」
引き下がろうとするデュークモンを
引き止める様に、
オメガモンは笑顔で答えた。
その答えに、デュークモンは
「それは有り難い」と笑った。

今日はクリスマスイヴ。
奇跡の起こる日は
まだあと数時間後だけれど、
それでも天は変わらず微笑む。
この良き日、恋人達に祝福を……。


END


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