Royal Knights

□可愛い君に、一つの礼を
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しかし、それにマグナモンが
待ったをかけた。
「ヴィドラ、
 報告書をメールで
 転送するのはどうかと思うぞ?」
「え、ダメ?
 デュナスもデュークモンも
 メールで送ってたけど……。」
キョトンとして首を傾げる
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは溜息を吐いた。
あいつら、そんなお手軽に報告書を
提出してるのかと、呆れの意味も込めて。
「駄目だ。こういう
 大事なデータは、
 直接渡しに行くものだ。」
言うと、アルフォースブイドラモンは
素直に聞き入れてくれた様で、
「そっかぁ」と呟きながら
頷いてくれた。
その素直さが可愛いと、
マグナモンは改めて思った。
「ほら、早く提出しに行くぞ。」
「え……。マグナ、
 一緒に来てくれるの?」
「ああ。ここまで
 手伝ったんだから、
 最後まで付き合うのは普通だろ?」
言うと、アルフォースブイドラモンは
心底嬉しそうに笑った。
「ありがと、
 マグナ。
 後で何か奢るな。」
「いいよ、別に。」
言うと、2人は揃って
イグドラシルの下へ向かった。
マグナモンが確認した通り、
誤字脱字はなくなっていた様で、
報告書はすんなりと受理された。


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