Royal Knights

□素敵なキミに、甘いお菓子を
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「ねね、早速食べてみてよ!
 上手くできたか分かんないケド……。」
その言葉に頷くと、マグナモンは
受け取ったチョコレートを
一つ取り出し食べてみた。
すると口の中に、
チョコレートと栗の甘みが広がった。
……栗?
予想外の味に、マグナモンは首を傾げた。
普通に栗が入っているのではない。
それは、食感からして
栗金団が入っていた様だった。
「これは……。栗きんとん、か?」
「うん! 正月の時、マグナ
 クリキントン好きって言ってたろ?」
何気なく話した事でも
覚えてくれていたのかと思うと、
マグナモンは嬉しかった。
確かにマグナモンは栗金団が好きだし、
同じくチョコレートも好物であった。
「ね、どう? おいしい?」
若干不安そうに聞いてくる
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは優しく笑いかけた。
「ああ、美味しいよ。」
「よかったぁ〜……。」
笑顔で言ってやると、
アルフォースブイドラモンは
至極安心した様に言って、
今度は正面からマグナモンに抱きついた。
そんな可愛い相棒の背中に、
マグナモンは優しく腕を回してやった。
「だが、出来れば次に
 作ってくれる時は、
 栗きんとんとチョコは別々に
 渡して貰えるとありがたいな。」
「……一緒だとまずかった?」
「いや、美味しいよ。
 でも、オレはチョコと
 栗きんとんは
 別々に味わいたいかな。」
「そっか……。
 うん、分かった!
 じゃあ次はそうするよ。」
ニッコリと可愛く笑う
アルフォースブイドラモンの頭を、
マグナモンは優しく撫でてやった。
するとアルフォースブイドラモンは
嬉しそうに目を細め、マグナモンには
それがまた可愛く映った。
本当に、この図体ばかりデカい相棒が
心底可愛くて仕方ないのだと、
マグナモンは笑みを零した。


END


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