ｵﾘｼﾞﾎﾟｴﾑ
□ﾕﾋﾞｻｷ
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雪がちらつく空を見上げ
ひとつ 大きなため息
また今年も嫌な季節が
やって来た
独りきりの広い部屋
寒いと感じた身体と心
｢どうして帰って来ない……｣
呟きは独りの部屋で大きく響く
何気ない毎日が
只、楽しかったあの頃。
写真を見て思い出す
何気ない毎日が
只、苦しい今。
ｱﾅﾀに向けて手を伸ばす
あと少しで 届くはず…
伸ばした手は空を掴み
ｱﾅﾀへは届かない
まだ指先は
ｱﾅﾀの温もり覚えてる
目を閉じてｱﾅﾀを探す
後ろ姿は すぐ其処に…
目を開ければ姿は消え
ｱﾅﾀは見つからない
まだ心は
ｱﾅﾀの幻影(かげ)忘れない
心の底では分かってるんだ
もうｱﾅﾀは見つからない
でも、まだ指先は
ｱﾅﾀの温もり探してる
見つからないと知っていても
→あとがき