零の魔女
□15話
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あの大きな戦争から約1年
アモはローの船で過ごしていた
「キャプテーン!!島だよ!!島がみえるー!!」
船内にベポの声が響く
降板で本を読んでいたローと一緒にケーキを食べていたアモは
前方をみる
そしてそこには小さな島があった
「行くの?」
「そうだな…上陸してみるか」
そうしてハートの海賊団は小さな島に上陸した
「わー!!久々の島だ!!」
「アモ!アモ!遊ぼうー!!」
久々の島への上陸に喜ぶアモとベポは
はしゃいで浜辺を走り回る
「癒されるな…//」
「なんか白い獣は余計だけどな」
「うん、怒ると怖いがやっぱりアモさんはかわい」
―ドガッッッッ
頬を染めはしゃぐアモの様子を見ていた船員は
突然後ろから強く殴られ砂浜に沈む
「きゃ、キャプテン…」
「てめぇら…誰の許可とってアモのこと視界に入れてやがる」
(むちゃくちゃだっっっ!!)
その間にアモはベポと共に島の奥へと来ていた
「ベポ、何処まで行くの?」
「んーなんかね、こっちからいい匂いするんだ」
ベポの後ろについて森の中を歩くアモ
自分も鼻をきかせてみるが確かに感じる甘い匂い
「でも、こんな小さな島に人なんか…」
「あー!!みてみてアモ!!家があったよ!!」
人がいるわけないと言おうとすれば前方に小さな家が見えた
ベポに言われその家をよくみれば小さな人影も見えた
「!!…ベポ」
それは見たときある人物だった
今だ前に進もうとするベポを止め、声をかける
「何?」
「…先戻ってて…僕、あの人と話してくるから…
絶対…あの家近づいちゃ駄目だよ」
それだけをベポに言い残し
背中に黒羽を生やして1人でその小さな家へと向かった
どこか様子が変わったアモに少しビクついたベポは大人しく
来た道を戻った
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