零の魔女

□17話
1ページ/1ページ






「何やってんの?さっさと行くなら行くよ」



修業が終わった
後はルフィ達と合流するだけ

最初は1人で出ようとしたが
久々に外にでたいということと
ここから新世界の海へ自分の体力で飛び立つのは
無駄な浪費と言われてしぶしぶカイリの言う事を聞くことにした

そしてカイリが準備をしている間
暇つぶしに新聞を手に取れば
トラファルガー・ロー 七武海入りの記事

新聞を手に固まっているアモの様子を見て
不思議に思い新聞を一緒に覗きこむ

「なんだ、随分古い新聞手に取ってると思ったらそれか」

「ローが、七武海に入ったの?」

「そうみたいだねぇ、何の考えかは知らないけど
 結構な数の海賊の心臓持ってって自ら志願したみたいだけど」

「…ふーん」

「クク、彼氏が大嫌いな海軍側についてイライラ?」

「煩い」

「どうせ本人と連絡とってると思ったから特別教えてあげなかったんだけど
 教えてあげた方がよかったみたいだね」

「…」

「あの過保護な彼氏さんだからこっそりマメに連絡とってるかと思ってたけど
 そんなこともないんだね」

「…」

「意外に、関係ピンチ

―!!!

 やだなー冗談だって冗談」

カイリの顔面にアモの拳が飛ぶが、自然系の能力故無意味

「チッ」

「はいはい、途中で甘いもの買ってあげるからイライラしちゃ駄目だよ」

「子供扱いするな」

「じゃあいらなんだ」

「いる」

「ククク、まぁとりあえず麦わらの一味の元へ行こうか」

カイリに言われ浜辺にくれば1隻の平凡な船

「船で行くわけ?」

「そのほうが疲れないでしょ」

「おっさん航海術とかあるんだね」

「多少わね、というかそんなの関係ないんだけど」

「…どういうこと?」

「知ってるだろ、俺は自然系の悪魔の実を全部使いこなせる悪魔の子ども
 【ナミナミの実】海を、波を操ることができる」

「…なるほど…」

2人は船に乗り込んだ

「さぁ、いこうか」

海は不自然に大きな波を打ち始め何処かへ運ぶように船を進めた

(普通の悪魔の実の能力者にとって…厄介な能力だな、これ

 まぁ、いいや

 はやく、ルフィの元へ)

麦わら海賊団は既にシャボンシティ諸島を出発している
それはカイリから聞いていた
でもまだ自分の力が足りなかったからすぐ追いかけなかった

(でも、今なら)

随分前に渡しておいたビブルカード
それの進む方へと船は進んでいく

「おっさん!!さっきの甘いものの件僕忘れてないからね!!」

「…はやく合流するんじゃなかったのかよ」





.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ