零の魔女

□18話
1ページ/2ページ





「なんだこの島…」

パンクハザート島
目の前には雪島
そして島の周りにはガスが充満している

「君と俺にはマスクは不必要だと思って準備もしてないけど」

ゼロゼロの実、無効化にできる能力
そしてカイリは自然系の悪魔の子

「確かに」

「だからさっさといこうか」

目の前には大きな氷塊

「でっか」

アモは氷の大きさに小さく声をもらすが
特は動こうとはせず
隣に並んでいたカイリは手を前に出し力強く手のひらを握りしめた

――!!

目の前にあった氷はマグマによって溶け崩れ




すぐに道はできた












海岸へ船をとめれば
島の中はガスがなくなっていた

「…不思議な島」

「っか、見た目寒そうだけど」

「寒くないもん
 何コート来てるわけ?
 おっさんこそ寒さとか関係ないじゃん」

「雰囲気作り」

「アホくさ」

「そういわずに、はい」

上陸準備をしていたはずのカイリはいつの間にか深緑色のコートを羽織っていた
その無意味だとわかっている行動に眉間に皺が寄る
アモはカイリに投げられた藍色のコートをしぶしぶ羽織った

「というか、海軍きてるから
 あんま目立つことしないほうがいいんじゃない?
 俺もめんどくさいから」

「最後が本音だろ」

「当たり前だろ、俺はちょっとした散歩感覚できたのに
 海軍なんか相手にする予定はない」

「そりゃ僕だって予定には入れてないよ」

2人は小さな口喧嘩をしながら雪道を進む




「「あ」」




「「「「…」」」」

そして目の前には大きな建物と
たくさんの海軍と

七武海・トラファルガー・ロー

予定には入っていない人物達の登場に
2人は間抜けな声を出す

「ぎゃぁあああああああ!!!!」

「元中将 悪魔の兄弟の1人 カイリーーーー!!!!」

「それに零の魔女 アモ!!!!!!!」

「チッ、まためんどくせぇ奴らが来やがったな…」

「…カイリ、さん…」

「…」

カイリは笑顔を浮かべ、スモーカーやたしぎを見る

「…」

アモは黙ってローを見つめていた

「…数年身を隠してたてめぇがこんなところで何やってやがる」

「スモーカー中将様がなんでこんなところに、って質問返しは駄目?」

「…相変わらず人を馬鹿にしたように」

スモーカーは大きな舌打ちをする

「まぁ、そう怒るなよ
 ただこの子の送り迎えしてるだけ
 また大人しく身を隠すから安心しなよ」

「何言ってやがる、てめぇももう賞金首だ
 黙って見逃すわけねぇだろ」

スモーカーは攻撃態勢に入る
その様子を見てカイリは特に動かずただ笑顔で腕を組んでいた

「…てめぇがどんだけ強くなったかはしったこっちゃねぇが…
 俺より弱いのは






 生まれてからずっと変わんねぇよ」






カイリはいつの間にか膝をついたスモーカーの背中の上に足を組んで座っていた

「!!い、いつの間に!!」

「スモやんが一瞬でやられた!」

「スモーカーさん!!」

「あれ?君スモーカーの横いつもうろうろしてた子?」

「っ!//」

「えーっと、かじきだっけ?」

「たしぎです!!」

「あぁ、悪い悪い 俺興味ない人の名前覚えんの苦手だからさ」

(興味ない…)

たしぎは別の意味で膝をついた

「大佐ちゃんもやられたー!!!」







.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ