零の魔女

□11話
1ページ/2ページ















目の前の状況がしっかりと掴めなかった


(お父さんが…死んだ?…エースも…)


「う、そだ」

「アモ隊長!!最後のオヤジの命令忘れたんすか!!はやく船に!!」

涙を流す船員が膝をついて茫然としているアモの腕を引き
立ち上がらせようとするが、それは弾かれる

「アモ隊長!!……!!」

アモの青い瞳は紅く染まっていた











「黒ひげがでてきたぞ!」

白ひげの死体に黒い布をかけ
一緒に入っていた黒ひげがでてきた

「何をしてんだ!一体…」

「白ひげに異変もない!黒ひげも特に…」

「海軍ん〜おめぇらにおれの力ってもんを見せておこう…
 晴れて再び敵となるわけだ…ゼハハ

 ブラックホール!!

 これがおれのヤミヤミの能力だ!!」

「うわぁ!」

「…そして!」

「あの構え…!」

以前の白ひげの能力であるぐラグラの実の能力を使った黒ひげ

―ボッン!!!

大きな爆音と同時に黒ひげの大きな笑い声



「ここから先は!!おれの時代だ!!!」


―ズガッ

「ッ!」

鈍い音が聞こえた
素早く飛んできたアモがティーチに蹴りを入れる

「お前か、アモ!」

「…ティーチ、お前だけは…ぜったいに殺してやる」

「船長…こいつ目が…」

ティーチの近くにいた部下が、
アモの目の色をみて少し怯えた声でいった

「あぁ…魔女は頭に血が上ると目が紅くなると聞いた事がある
 それも母親譲りか、アモ」

「黙れッ!!」

蹴りを力強くいれ、ティーチもそれを腕で防ぐが
連続でいれられ段々後ろへと下がっていく

「ヤミヤミの実が最強?そんな実、僕には効かないから!!」

リキリキの実の能力で大きな蹴りをいれれば
反動で大きく飛んでいくティーチ

「ハァハァ…さすがオヤジと魔女の娘…そしてゼロゼロの実の能力者…」

「黙れと言ってるだろ!!、お前の言葉なんか聞きたくない」

「アモ、おれは後に最強の男となる!!だからおれの仲間となれ!!
 おれはお前の力がほしい!!!」

「どの口がそんなことを言ってんの?!誰がおまえなんかの仲間になるか!!
 能力ばかりに頼るバカなお前から…能力を奪ってやる!!!」

指の骨をコキコキと鳴らした

「ゼハハ!やっぱりそうだか…
 やれるものならやってみろ!!小娘!!

 ブラックホール!!」

「― 零壁 ―」

勢いよく闇が襲ってくるが
ゼロゼロの実の能力で壁を作り、無効化させる
そのまま距離を詰め、攻撃を仕掛ける

「― 零 ―」

蹴りをいれようとすれば
何かに勘づいたように距離を置くティーチ

「チッ」

「ゼハハ…お前の能力はまだまだ無数…
 用心に越したことはねぇ」

再び攻撃を仕掛けるが
ティーチは避けることしかしない

「ふざけるなよ、お前」

「俺はまだお前の相手をできるほどじゃねぇ」

「何?負けを認めるの?」

「ゼハハ、今は、な
 とりあえず今はマリンフォードを沈めるか」

―ボォーンッ

「チッ センゴク!」






.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ