零の魔女
□13話
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あれから涙が枯れるほど泣いた
どのぐらいの時間泣き続けたのか誰もわからなかった
アモは気づけばマルコの腕の中で眠っていた
「……」
辺りは暗くなっており、
船員達は皆眠っていた
アモはそっとマルコの腕の中から抜け出し、
皆から少し離れた場所へ歩いて行った
「あぁ…涼しいや…」
両手を広げ、身体に冷たい風を感じさせた
「……はぁ」
軽くため息をつき、両手で自分の両頬をバチンッと叩いた
「泣いてばっかじゃいられないよね!!
こんなんじゃずっと弱いまま!
僕は強くなんなきゃいけないんだから…
泣いてばっかじゃお父さんやエースに申し訳ないもんね…」
そういうアモの瞳からは枯れたと思っていた涙がまた流れてきた
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