零の魔女
□14話
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雲ひとつない空には1匹の竜が
猛スピードで何処かへ向かっていた
「あ」
目の前には女しか住んでいないといわれる【女ヶ島】
そこには1船見覚えのある船が停まっていた
(!!)
龍の姿から人の姿へと戻り、アモは島へ降り立った
そこにはくつろぐ3人組と1匹がいた
「な」
「あ!アモだー!!」
アモに気付いたベポは大きく手を振った
アモは目を見開いたまま3人と1匹を見つめた
「皆…なんでここ、に?」
「気紛れだ」
適当な岩に腰をかけていたローは
混乱しているアモに近づきそっと抱きしめた
「…ロー、」
「…」
「…っ…」
アモは黙って抱きしめているローの背中に腕をまわした
そして顔を胸にうずめた
「…ローに何も言わないで出てって…ごめんね…」
「別にそれはいい、それより…お前に一言言っておきたかった」
「…?」
ローはアモを真剣な瞳でじっと見つめ、口を開いた
「お前には家族だけじゃない、俺もいるというのを忘れるなよ」
「!!…ぅん…ありがと…」
アモは目を見開きローの言葉に驚いたが
その言葉に沈んでいたアモの顔は笑顔になった
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