零の魔女

□8話
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「チッ、もう少しなのに」

「じいちゃん!!!…そこどいてくれぇ!!!」

「どくわけにいくかぁ!!!ルフィ!!!
 わしゃ「海軍本部」中将じゃ!!!」

アモは舌打ちをし目の前にいるガープを睨んだ
鬼犬に指示と出そうと指を鳴らそうとすれば
その手はルフィに掴まれた
後ろを振り向けばルフィは力強い目でアモの目を真っ直ぐ見て
鬼犬から降り、そのまま真っ直ぐガープへ向かって走っていった

「ちょ!」

「お前が生まれる遥か昔からわしは海賊達と戦ってきた!!!
 ここを通りたくばわしを殺してでも通れ!!!麦わらのルフィ!!!
 それがお前達の選んだ道じゃあ!!!」

「できねぇよじいちゃん!!!どいてくれ!!!」

「できねばエースは死ぬだけだ!!!」

「いやだぁ!!!いやな事などいくらでも起きる!!!わしゃあ容赦せんぞ!!!
 ルフィお前を敵とみなす!!!」

ルフィとガープはそれぞれ拳を作り、それぞれに向けた
ガープはしかし心の中で少しの迷いがあったのが隙ができた
その隙にルフィはガープに拳を当て、その反動で飛んでいくガープ

(…)

ルフィは崩れていく橋をうまく渡っていき、処刑台へと着いた
アモも鬼犬に乗ったまま処刑台へ向け、走っていた

「鍵あるんだ待ってろ!!ハァ…」

「ルフィお前!!!」

ルフィはハンコックから貰った鍵でエースの手錠を開けようとする
その後ろではセンゴクが能力を使い始めていた

「見ろ!!センゴク元帥が能力を!!」

「はじめてみた…」

「待て!!私が逃がすと思うなぁ!!!」

センゴクの姿は大仏のようでとても大きくなっていた

―ビュッ

どこからか軽い音が聞こえ、ルフィの持っていた鍵は真っ二つになる

「ああっ!!鍵が!!」

「構えろ!!」

処刑台の下からたくさんの海兵達がルフィとエースを目掛け大砲を構える

「ああ…!!ダメだ鍵がぁ!!!」

「ルフィ!!!早く乗って!!!」

アモが処刑台につけば鍵がなくなり焦るルフィ
そんなこともわからずルフィに急かすアモ

「アモ!!鍵が壊されちまって!!」

「ッそれは後で海兵から奪う!!それより早く!!」

「魔女の生き残りめ!!!貴様も私の手で処刑する!!!」

「ッルフィ!エース!僕の後ろに!!!」

ルフィはアモの言葉通り後ろに下がった
センゴクの大きな拳は振り下がってくる

「アモ隊長!!」

処刑台の下からは船員達の声が聞こえる

「― 5億ノ鱗 ―」

何枚もの龍の鱗でできた壁でセンゴクの攻撃は防がれた
支える力が少なくなっており崩れていく処刑台

「処刑台が崩れる!!」

「何が起きた!!?」

「エースは死んでないぞ!!!」

「落ちるぞぉ!!!」

処刑台から落ちていくルフィ達
アモは指笛を鳴らし鬼犬を呼び、乗り込んだ

「ルフィ!!エース!!」

2人を見つけるも自分より下まで落ちていた
ちらりと海兵達の様子を見れば大砲でこちらを狙っている様子

(空中じゃうまく身動きが…!)

「撃てぇ!!!」

―ドッカァアンッ

処刑台は炎で包まれる
アモは自分の能力で身を守り
ルフィやエースの姿を様子を見る
すると、爆炎の中に炎のトンネルができていた
それを見るとアモは口端を上げ笑い、それに向かった






「お前は昔からそうさルフィ!!!
 おれの言う事もろくに聞かねぇで
 無茶ばっかりしやがって!!!」








「エ〜〜〜ス〜〜〜〜〜!!!」





そこには手錠のはずれたエースがいた












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