零の魔女

□10話
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元 白ひげ海賊団
現 黒ひげ海賊団の船長のティーチが
インペルダウンから犯罪者達を連れてきた
ティーチは七武海に名乗りを上げたのも
自分の都合のためだった

「称号はもういらねぇ!!」

センゴクは眉間にグッと皺を寄せる

「…!そいつらの解放が目的だったのか?」

「ゼハハハそうとも初めからそれだけだ
 そしてこれが全て!!今にわかる!」

「ティーチィー!!!!!」

―ドオォンッ

ゼハハハと笑う黒ひげに白ひげの攻撃が直撃する
崩れていく建物

「容赦ねぇな…!!あるわけねぇか…!!」

「てめぇだけは息子と呼べねぇな!!ティーチ!!
 おれの船の一つの鉄のルールを破り…
 お前は仲間を殺した」

マルコや隊長たちはそれぞれ武器を構える

「手出すなよ!!マルコ!!
 4番隊隊長サッチの無念!!
 このバカの命をとっておれがケジメをつける!!」

「ゼハハ 望むところだ…!!
 闇穴道―ブラックホール―」

ヤミヤミの能力である黒いなにかが
白ひげや周りの海兵に襲いかかる

「サッチも死んだが…エースも死んだなぁ!!オヤジ!!
 おれはアンタを心より尊敬し…憧れてたが…!!
 アンタは老いた!!
 処刑されゆく部下1人救えねぇ程にな!!!
 バナロ島じゃおれは殺さずにおいてやったのによ!!!」

「っ!!」

「あの野郎!!」

怒りで武器を構えるビスタを船員達が抑える
アモは黙って唇を噛んだ

「何だあの黒い物」

「おっとっと無駄だぜ!!
 おれの前では能力はすべて無駄!!
 ― 闇水 ―」

また黒いなにかが白ひげに襲いかかる

「ゼハハ!!どうだもう地震は起こせねぇ…」

白ひげは持っていた武器で
ティーチの肩に切りかかる

「ハァアアアア!!痛てぇ!!畜生ぉ…」

「過信…軽率…お前の弱点だ…」

肩を抑え、痛み叫ぶティーチの顔を
白ひげは強く掴む

「や゛べろ!!オヤディ!!
 おれ゛は息子だど本気で殺スン…ああああああ」

―バガッ!!!

白ひげは能力でティーチを沈めた
ボロボロになったティーチは顔を抑え、叫ぶ

「この…怪物が…!!死に損ないのクセに!!!
 …黙って死にやがらねぇ…」

ティーチの後ろに立っていた部下達が
持っていた武器を白ひげに向ける

「やっちまぇえ!!!」

「や、やめ…やめろぉおおおおおおおお!!!!」

アモの泣き叫ぶ声は
銃声やら何やらで聞こえなくなっていた

アモは身体の力が抜け、両膝をついた

また何も聞こえなくなった
サッチがティーチに殺され
エースも殺され、

(お、とう…さん…)

頭の中にエースの最後に言われた言葉や
死んだ場面、先ほどまでに起こっていた事が回る
ゆっくり顔を上げ、残りの力で話す白ひげの姿を目に入れる








「ひとつなぎの大秘宝は存在する」







その言葉を残し白ひげは逝った












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