零の魔女
□13話
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「あいつ、どこいったんだよい?」
朝目を覚ましたマルコは腕の中で眠っていたはずの
アモの姿を探した
船員達に聞いても皆知らないと首を横に振った
「あ!マルコ兄!!おっはよ!!」
遠くから声が聞こえたと思えば
いつもどおり背中から抱きついてきたアモ
「おはよう、どこにいってたんだよい?」
「んー、ちょっと散歩♪」
笑顔で答えたアモは甘えるように
より力を入れぎゅっと抱きついた
「…どうしたんだよい?」
「んー…」
マルコはアモと向き合う形で
再び抱きしめた
「何かあったらすぐ言えよい」
「……あの、あのね…」
「どうした?」
「僕、エースの代わりに…ルフィの力になりたいの…」
「…」
「僕が強くなって、ルフィを守りたいの…
ルフィたちはまだ弱いから…僕が、強くなって」
「…俺は別に止めやしないよい」
マルコは優しくアモの頭を撫でた
「……ごめんなさい…」
アモは申し訳なさそうに声を小さくし、謝った
「大丈夫だよい、お前の好きなようにしろい」
「ありが、と」
アモは目を閉じマルコの胸に顔をうずめた
アモは龍の姿となりルフィの元へと向かった
(確か…女帝がルフィのこと助けてたとかいってたから…
多分、女帝はルフィのこと気に入ってるかなんかだと思うから
……ルフィは女ヶ島かな…?うん、とりあえず行ってみよ)