零の魔女

□0話
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とある島
シャボンシティ諸島に向かう途中
億超え超新星であるモンキー・D・ルフィ率いる
麦わら海賊団は上陸していた

「めっし♪めっし♪」

船長であるルフィが先頭をとり
それに続くように船員達もついていく














そして島のあるレストラン
客人が何人かいる中に、
どこかの海賊が酒を浴びるように飲み、
馬鹿みたいに騒ぎたてていた

「おい!!もっと酒持ってこい!!」

「も、申し訳ありません!!
 今日はもうお酒を切らしておりまして…」

「あ゛ぁ゛!?さっさと買ってこい!!」

海賊は店員の胸倉を掴み、大きい声で怒鳴りかける
他の船員達はそれをガハハッと下品な笑い方をする
その中の船長であろう人物が店の端にいる人物に気づく

「おぉ!姉ちゃん!
 お前こっち来て俺らの酌やれや!」

また店内に下品な笑い声が響く
しかし呼ばれた女は何も聞かなかったように
読んでいた新聞を読み続け、頼んでいたコーヒーを一口飲む

「すみません!お客様に危害は加えないで」

「うるせぇ!!女!早く来い!!」

海賊は女に近づき、女の肩を強く掴んだ

ガチャ バタッ

店の扉が乱暴に開いた
そこにはタイミング良くか悪くか
麦わら一味が店内に入ってきた

「なんだなんだ、やばーい雰囲気なんじゃねぇの?」

「喧嘩か?」

麦わら一味の前には酒を飲んで暴れたであろう海賊団
それに怯える店員と客
そして1人の女の横で倒れている海賊の一味であろう1人の男

倒れている男はピクピクと体が麻痺したようだった
椅子に座って新聞を読んでいた女ははぁとため息をつき
読んでいた新聞をテーブルの上に置き、驚愕している海賊の一味に向き合った
女は目にかかっていた黒い青髪をわけ、隣の椅子においていたハットを被った
年は10代から20代 出している腹には何か描いてあるが灰のジャケットに隠れ見えなかった

女は眉間に皺を寄せイラついた口調で話しだす

「僕まで巻き込まないでよ、弱いのは弱いのと戯れてなよ…」

そして馬鹿にしたように海賊達を見て鼻で笑った

「んだとこのアマ!」

「まぁ待て…うちの船員にどんな攻撃したかはしらねぇが只者じゃねぇな、おまけに美人ときた
 俺の女になれ、俺は将来海賊王になる男だ」



「あのやろ!」

「待ちなさい!」

ルフィが海賊に殴りかかろうとしたのを
慌ててナミが止める


「クスクス、懸賞金5000万ベリー…糸使いストック」

「ほぉ、俺のこと知ってるなら話が早い」

ストックという男は女に近づき、目線を合わせるように顎を掴んだ

「あのやろ!麗しのレディに!!」

バタッ

サンジが女を助けようと攻撃をしかけようとするが
ストックが女に触れた瞬間そのまま倒れた

「な!船長!」

「クスクス、だから話は早いよね
 僕より弱いくせに僕に命令しないで…ね?
 死ぬまでそこで寝てなよ♪」

女は目を細め楽しそうに笑った
そしてまた新聞を手に取り読み始めた

「お前!船長に何しやがった!!」

「ん〜?身体の筋力0にしてあげただけ」

女は特に慌てた様子もなく飲みかけのコーヒーに口を付けた
ストック達の部下はそれぞれの武器を手に取り、女に襲いかかる


「ちょ!女の子1人に?!」

「チッ!」

麦わらの一味は慌てて女を助けようとそれぞれ攻撃の態勢に入るが
それの前にまたいくつもの倒れる音がした

「学習能力ってものを知らないの?
 弱いくせにバカって…ホント死んだ方がマシなんじゃない?」

女は自分の周りで倒れている海賊達を横目で見て、
呆れたように言い、また新聞を読み始めた

「…あ、ありがとうございます!」

店員は驚愕してその様子を見ながらも
慌てて女に頭を下げた

「別に大丈夫ですよ
 ぁ、コーヒーお願いします」

先ほどまでの笑みとは違い綺麗な笑みを浮かべ返事をし
飲み終わったカップを店員に渡しおかわりを頼んだ
店員は返事をし慌ててコーヒーを淹れに行った

「ぁ、あとこの人たち邪魔だから外に捨てといた方がいいかも
 もうこの人たち身体も口も動かないから危害はないから」

「わ、わかりました!」

また違う店員が返事をし様子を怯えてみていた数人の店員達が
全員で倒れている海賊達をずるずると引きずり
麦わらの一味の横を通り店の外へ連れて行った

それを麦わらの一味は横目で見て、ゆっくりと新聞を読んでいる女に目を向ける

「…なんなの?あの子」

「めちゃくちゃつぇえええぞおおおお!!」

ナミは冷汗を流しながら
チョッパーとウソップは頭を抱えて涙を流して叫んでいた
サンジは目をハートにしながらくねくねとし
他の一味は警戒の目を向けていた

「オメ―めちゃくちゃつえーな!!」

船長であるルフィはいつの間にか
女の横の椅子に座り
目をキラキラさせながら女に話しかけていた

女はルフィに目を向ける

「ん?君は…麦わらのルフィ?3億ベリーの」

「お!俺のこと知ってるのか!
 あー俺も有名になったな!ニシシ!」

「クスクス、君聞いた通り面白いねぇ♪」

「お前名前何ていうんだ?」


「…普通に会話してるわ…」

「おい、ルフィ、そいつは危険だー、
 早く戻ってきて俺を守れ―」

ウソップは壁に隠れ
小声でルフィに言うが、ルフィには届いていなかった


「僕?アモ、よろしくね」

「アモか!お前俺の仲間になれ」

「無理」

ルフィの突然の誘いに一味が突っ込むより前に
綺麗な笑顔で断わりの2文字を返した
横でぶーぶー文句を言うルフィを無視し
椅子から立ち上がり、お金を払い
一味の横を通り店の外に出た

「なぁ!仲間になってくれよ!!」

ルフィは諦めず外に出たアモを追いまた誘う

「無理だよ!僕もう一応海賊の一味だし」

アモはジャケットで隠れていた腹を見せ
腹に隠れていたタトゥを見せる

―!!!!

「じゃあ!またね!」

アモは背から黒い鳥の翼を出し
麦わらの一味に手を振り何処かへ飛んでいった

置いて行かれた麦わらの一味は驚愕の表情を浮かべていた

「し、しししし白ひげの一味!!!!」

「どうりで、強いわけね…」

「でもあんな女が白ひげの一味なのか?」

それぞれがそれぞれの反応をしているなか
ロビンは腕を組み何かを考えている表情をしていた
それにゾロは気づき、どうしたと問う

「いぇ…少し…」

「ロビン、あの子知ってるの?」

「…核心はないのだけど…」

ロビンはゆっくりと口を開いた











これがアモと麦わらの一味が出会った日

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