長編小説
□6話
1ページ/5ページ
空がきれいだ。
雲がのんびりと流れてくのも素敵。
毎日こんなゆったりとした時間の中で生きていけたら…。
隠居したいなぁー。
ベシッ!
「おいっ、水谷!!!」
私ののんびりタイムは頭痛と怒声によって終わりを告げた。
「ちょ、なにすんの。」
「何すんのじゃない!
考えろよ、今日中に決まんないぞ!」
中村亮が紙を丸めたもので手のひらポンポン叩いている。
中村は同じサークルで一緒に企画担当をしている相方だ。
「で、子供向けにオレンジジュースとかも用意したほうがいいと思うんだけど。」
「あー、いいんじゃない?」
「おまえ、本当に考えてモノ言ってるか?」
「あー、それ失礼。
ちゃんと考えてるって。」