‐Chara Diary‐
ミニマルsの日常も見てみる?
小説では書かれないキャラの毎日を覗いてみる?
(コメントの返事はキャラがします。)
◆慎一
ダンッ、
ボールが床に落ちる音が、静かな体育館に響く。
肌にはたくさんの汗が伝っていて、鬱陶しく感じてタオルで乱暴にそれを拭った。
「あつ…」
浅く息をしながら無意識に小さく呟いてバスケットボールを両手で拾う。
疲れか何か、いつもより重く感じるそれを睨み付けた。
先日会った、恋敵が脳裏に浮かぶ。
彼は、苦手だ。いつもヘラヘラと笑って俺の愛しい人に変なものをあげたり、変なことをしたり…。だが、…嫌いにはなれなかった。
理由は分かってる。いくら変態行動をしようと、あの人を想う気持ちは同じで、守りたいと、幸せにしたいと思っている。
…そして、彼が羨ましくもあった。
俺より前に出会って、会話して、あの人の色んな表情を見ていて、毎日一緒にいられて。
…悔しい、羨ましい、悔しい、悔しい。
「ッ…」
ギリ、と歯を食い縛るのも束の間、同じく先日会った愛しい人を思い出しては、ふ、と自然に頬が緩んだ。
尊敬できて、かっこよくて可愛い、大好きな俺の恋人。
呼吸を整えるように深く息をしてから、睨み付ける先をゴールへと移動させる。
──…今は、
「ッと…!」
投げたボールは、シュッと切れの良い音を立て、輪の中に吸い込まれて落ちる。
──…今は、次の試合に勝つ事だけに集中しよう。
あの時の夕舞さんの光を、奪った奴らを見返す為に。
俺と出会った時には既に、光を取り戻していた。
過去のこと。でも、それでも、俺の知らない時のあの人の強い光を、俺の知らない奴らが奪ったなんて、許せなくて。
──…もちろん夕舞さんの為、そして俺の為にも絶対勝ちますから。
──…夕舞さんは、ベンチで、一番近くで見ていてください。
「…よし、あと十本はやるぞー…!」
もう汗で張り付く服の鬱陶しさなんて、気にもしない。
2013/07/20(Sat) 07:26
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◆風林館高校生徒会+α
健二「つまんねぇ」
潤「仕事してください(スパッ)」
健二「やだ」
義也「会長って時々駄々っ子だよねー」
雅紀「速川、抱きつくな、邪魔だ」
義也「えー…あだだだ」
剣「…速川先輩もある意味子供っぽいですけど」
潤「鶴来くん、そんな馬鹿に話し掛けちゃダメですよ」
剣「え?…あ、はい…」
義也「ちょ、副会長黒いんだけどー」
潤「はい?(にっこり)」
義也「何でもないでーす」
頼歩「邪魔するぞ」
健二「お、風紀じゃねぇか。俺様に会いたくなって来たのか」
頼歩「馬鹿か、仕事だ」
健二「馬鹿じゃねぇよ!仕事よりも俺の遊び相手にさせてやる、喜べ」
頼歩「…お前じゃ俺の相手としては力不足だ。出直せ」
健二「なっ…」
雅紀「頼歩さん、これと…」
頼歩「あぁ、代わりにこっちの頼む…」
健二「俺じゃ、力不足…?」
義也「会長ー?」
健二「風紀の奴、一体どんだけ淫乱なんだ…!くそ!いっぱい練習して出直してきてやる!力不足なんて言わせねぇんだからな!(バァンッ)」
潤「会長!?どこ行くんですか!?」
健二「テクを磨いてくる!(ダーッシュ)」
義也「…会長ってマジ超たんじゅーん…つかお子様ぁ?」
頼歩「騒がしい奴だな…そう簡単に上手くなれるかよ、柔道」
雅紀「だな…あ、頼歩さん、今夜手合わせしてくれ」
頼歩「あぁ、良いぞ。終わったら道場な」
剣「(…話の内容がちょっとズレてる気がするのは僕だけかな)」
2013/07/02(Tue) 20:38
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◆徹
「今日は特にエロいねーカトチャン」
不意に襲った背後からの重みと茶化すような声に眉を潜める。
しかし俺とは逆に隣を歩いていた隼人はニヤリと笑って見せて。
「槇田もそう思うだろ?」
「お、姫さんも分かってた?」
槇田がそう笑った瞬間、ゴス、という音が聞こえて重みが増した。ぐぇ、と潰れかけてから何とか立て直す俺。
お、もい…!つか、腰にくる…腰痛い…!
いい加減に降りろ!と脇腹を抑えて悶絶する槇田を背中から振り落として、俺はこっそりと腰を擦る。
慣れないとこを二回も使った上に、何度もヤったせいか腰に異様に響く痛み。
いつもならこんな痛みはない筈なのだけど。
「ってぇ…痛いじゃん、ちょっとー」
「姫言うなっつってんだろ、殺すぞ」
「それより大スクープってね」
「聞けよ!」
二人の会話の隣で小さく息を溢した所でパシャリと写真を撮られる。
え、と槇田を見やると、にっこり満面の笑顔でカメラを構えていて。
「急いで号外書かなきゃ。次期生徒会候補、恋人とのラブラブを見せ付ける!…とうとう恋人にネコも許しちゃって、こんなマーキングされて、しかも将来を誓い合う仲、とはね」
「…げ、徹がネコ…?」
楽しげに言葉を紡ぐ槇田の横で、隼人が顔をしかめて後退る。そして先行くわ、とさっさと学校へと向かってしまう。
「ちょ、待っ、隼人ぉおお!槇田!お前もそんな新聞出すなよ!」
「えー?じゃあ口止め料に…」
「やだ。…くそ、出すなら俺がインタビューに答えてやるぅうう!」
浮かれていたのか何なのか、俺はインタビューを自分から提案してしまって騒ぎを起こしてしまった。
その日の号外には、首もとに付けられた赤い痕と、俺のニヤケ顔、…そして左手薬指にはめられたダイヤの指輪の写真が飾られた。
『Q恋人とはどんな感じですか?
A超ラブラブ!でもアイツはエロフェロモン出しすぎで心配だし、あと大好き過ぎて転校したいくらい。
Q転校する気ですか?
Aいざとなったらするよ、マジで。ダチは、転校したからって疎遠になるような薄っぺらい友情じゃないから、心配ねぇし。
Q転校しなくても心配でどうしようもない時は?
A毎日心配だぞーもう可愛いから襲われないかと。だからな、こっそりGPSとSP付けてるんだぜ(笑)
Q恋人さんに怒られませんか?
A…うん、内緒内緒。
Q話は変わりますが、その指輪は?
Aえ?見たらわかるだろー?言わせるなよ…(照)
Q加藤さんはお返ししたんですか?
Aお返しにいっぱい種付けをしました!
Q……えー、恋人さんへ一言!
A一言じゃなくていい?(笑)
大好きだー!愛してるぞー!アスコレ13にあの写真は追加したぜ、いつか俺のオカズ…げふん、ラブメモリーの一つになる。またエロ可愛いお前を撮らせてな?あと襲われないように絶対気を付けろよ!
…ってここで言っても、あいつ見てなくね?(笑)
と終始嬉しそうにノロケる加藤さんでした。
彼の恋人については、詳しい事は話して貰えず──…』
「加藤がさ…」
「えーショックー…」
「でも学園に恋人さんいないなら…」
放課後の掲示板前の人だかり。
腰に次いで突き刺さる視線が痛かった。
俺は最後の奴の呟きを聞いて、その号外新聞へと赤のマジックで分かりやすく書き殴り、その場を立ち去る。
『加藤徹は恋人一筋!』
2013/06/26(Wed) 20:25
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◆no name
数十分後、彼は事を成さずに部屋を出てきた。
しかし、その顔は今にも泣きそうで風呂に入ってくると一言だけ告げて、浴室に消えた。
…結局、あいつは来なかった。
「……」
歯車が狂い始めたのはいつだ。
一年前、か。
あの春、彼とあいつは恋人となって、校内一のバカップルとまで言われた二人。
一日中、授業以外は絶対に、会えば愛を囁きあって幸せそうだった。
重い瞼を拭い彼の部屋へと入ると、そこには先程の生徒が倒れていた。
気を、失っているようだ。
傍らにある彼と彼の恋人の写真を見て、また涙が押し寄せてくる。
「…おい、起きろ」
とにかく今は、こいつを追い出さなくては。
乱暴に蹴りつけると、彼は呻きながら目を覚まし、俺を見るなり勢いよく立ち上がる。
「…お前、今日のことは忘れろ。誰かに言い触らしたら、この世から抹殺してやる」
そう低く脅せば小さな悲鳴をあげて逃げていく。
…俺に、そんな力ねぇけど。
小さくため息を溢した所で、彼が部屋へ戻ってきてベッドへと寝転がった。
「…しなかったんだな」
「…気持ち悪くて。…ああもう、本当に殺してやりたい、何もかも」
苦しげに呟かれた声は、震えていた。
「…いっそ…壊しちゃうか…」
「え…?」
「なぁ、俺を守るために、生徒会長になってよ」
そう無感情な笑顔で告げられた約束。
…俺は頷いてみせた。
──…親友を取り戻すためにも、彼の願いを叶えて、助けてやりたいと思った、高校一年生の終わり。
2013/06/26(Wed) 12:31
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◆no name
「──…なぁ、何かあったのか?」
あの時の様子がおかしかったことを今更になって問い掛けると、彼は目を瞬かせた後に自嘲的な笑みを浮かべた。
そして、何もない、と。
「んなわけねぇだろ、何か変わったことが…」
「何も、変わってない」
俺の言葉を遮って発した彼の声は、俺の聞いたことのないくらいに、冷めた声で。
俯かれた彼の表情は、何も見えない。
何となく怖く感じて、戸惑いがちに彼の名を呼べば、ゆっくりと顔を上げる彼。
その顔は、喜も、怒も、哀も、楽も、何も感じさせないような、気持ちの悪い程の満面の笑みを貼り付けて。
…いつもの、強気な綺麗な笑みは、何もなくて。
「何も変わらなすぎてさ、殺気すら沸いたよ。あいつは、俺の痛みを分かってくれねぇの。何回、言っても、何回、俺が泣いても。俺は、」
──…泣くの嫌いなのに。
俺がそんな彼に何か声をかけやろうと口を開いた時、ギリ、と歯を食い縛る音と、インターフォンの音が部屋に響く。
俺より先に立ち上がり、玄関へと向かった彼は、部屋に見知らぬ生徒を上げて、俺の部屋の向かいの彼の部屋へと生徒を押し込んだ。
「…え…」
「だから、いっそ、あいつのした事を倍返しでやり返してやるんだ」
──…それであいつが怒ろうが、別れを切り出されようが、どうでもいい。こっちからフってやるっての。
「待っ…おい…!」
慌てて彼の名を呼び、止めようとするも、バタンと扉は閉められて。
開けようとドアノブを回したが、鍵を閉められたのか一向に扉が開く気配はなかった。
「ッ…何で…」
──…俺は、今でも愛してるのに。
去り際に呟かれたその言葉。
そう言った彼の横顔は、狂気染みて、でも凄く泣きそうに笑っていて。
俺の方が泣きたくなった。
「っ…何で…何で何で何で…!…何でなんだよ!間違ってる!こんなの違う!ダメだ!頼むから、──…ッ!」
何度も強く、目の前の扉を拳で叩きつける。
止めてくれ、と叫ぶ前に、彼の声が部屋から小さく声が聞こえて、俺の方が動きを止めた。
…情事特有の上擦ったような甘い喘ぎ。
「…頼むから……止めてくれよぉ…」
扉に背を寄り掛からせ、ずるずるとその場に座り込んだ。
…彼のやり方は、間違っている。身を投げるなんて、間違っている。
俺は、溺愛する恋人を思い出して、今喘ぐ彼と彼の恋人との差に、喉が痛くなる。
…俺と違って彼は、最後に恋人に会ってから、半年も経つのか。
泣きそうだ、俺の方が。彼は泣きたくても誰の前でも泣かなくて、今も我慢しているというのに…。
目尻を服の袖で乱暴に拭ってから、彼の恋人へとメールを打つ。
あいつは、俺のメアドなんて知らないだろうけど、多分大丈夫。
『あんたの恋人、今知らねぇ奴に犯されてるよ。あんたのせいで。好きなら助けに来いよ。好きならあんたも浮気なんかするなよ。浮気なんかするなら、付き合うんじゃねぇよ。そんなの恋人じゃない。ただのセフレだ』
俺には珍しく、絵文字も顔文字も改行もないメール。
「頼むから…」
此処にあいつが来る頃には、彼はもう用を終えて風呂で静かに涙を流しているのだろう。
大事な親友を、あんな風にされて。…不良のあいつらには敵わないだろうが、一発彼の恋人をぶん殴ってやりたい。
「──…と、」
小さく彼の名を呼んだ時、送信しました、の文字に一滴の雫が落ちる。
小さく漏れる荒い息使いと甘い喘ぎ、俺の掠れた泣き声が、この共同スペースを暫し騒がしくさせていた。
2013/06/26(Wed) 03:58
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◆no name
あの時から、半年。
あれからあいつからの連絡は全くない。俺から連絡しようとしても音信不通。
「……」
パチン、
携帯を閉じる音が、虚しく響いた。
先生の言葉も、同級生の言葉も、親の言葉も。全て嘘に聞こえる。
俺の心配してるなんて、表だけだろ。
内心じゃ、面倒と思っている。
みんな心配してるんだよ。
勉強も遅れちゃうよ。
一緒に学校行こう。
「…分かってる…」
分かってるよ。だからこそ、黙れ。
うわべだけの言葉なんかいらないんだよ。
学校に行かなくなって半年。
俺は他人と顔を合わせていない。
お前、重い。遊びだろ。ずっと一緒なんてありえねぇだろ。男同士なんだから。
…男同士なんだから。
叩き落とされた、瞬間。
目の前が真っ暗になった。
だから、さ。
壊してやろうと思って。
この学園の奴等の、一時の幸せを。
「──…先生、もう一回、一年生やらせて下さい」
この、うわべだけの優しい笑顔を、顔に貼り付けて。
俺と同じように、絶望のドン底に落ちればいい。
「…死んでよ、夢見がちなクズ共」
──…第二のアイツが、学園中に生まれる。
2013/06/25(Tue) 11:55
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◆それぞれの、(隼人、隆司、徹)
「あーあ…最近会えてねぇな…」
知らぬ人の椅子へと、反対向きに腰掛けて足の間の背凭れへと顔を伏せる。
小さな溜め息混じりに呟いたそれに、隼人が首を傾げた。
「誰に?」
「俺の愛しい飛鳥たん」
「…たん、」
顔を少しだけ上げて目の前の席に座る隼人を見上げながら即答すると、何やら白い目を向けられる。
それすら気にせずバタバタと両足を動かして。
「あー!飛鳥が足りないよー!もうアスコレ12もオカズにしちゃったし…!飛鳥充電したい、会ってぎゅーしてちゅーしてホテル行って突っ、だ!」
「でけぇ声で何言ってんだ変態!(真っ赤)…つかアスコレ12って何だし」
「飛鳥コレクション2012。略してアスコレ12」
「…うわ、何それ。2013とかも普通にある訳?それをオカ…にしてんの?…引くわー」
真顔で答えを返すと顔を引き吊らせドン引きされた。ちょっと徹くん傷付きました…。
「隼人、徹くん、何の話?」
「ハッシー…隼人が冷てぇよー…」
「いや、これでお前に引かねぇ奴いたら、同類か物好きしかねぇだろ」
「…何?」
ハッシーが隼人の隣の席へと腰を下ろしながら不思議そうに首を傾げて、俺たちを交互に見やる。
俺はそれよりも、とハッシーを睨むように見つめた。
「ハッシーは?実際どうなってんの?あのカワイコちゃんとは」
「っえ?舞子さん?…俺も暫く会えてない、かな。忙しいのも分かってるし、俺も部活とかでなかなか時間とれなくて…でも、会えなくても時々電話とかするから」
そう言って頬を染めながら幸せそうに笑うハッシー。
何ですかこの子。健気…!
焦れったい気もして机をバンバン叩いていると、隼人に手を一喝された。
ハッシーは隼人へと目を向けて、俺と同じ問いをぶつける。
「隼人は?どうなってるの?」
「…俺も、会えてねぇな…」
そう苦笑を浮かべた隼人の瞳に一瞬迷いの色が見えて、俺はそれを見つめ返した。
しかし、理由を探る前に、後ろからの衝撃。
ゴッ
「ッ…いだぁぁあああ!何!何?!」
「加藤、もう五時間目のチャイム鳴るぞ。教室戻れ」
「せっちゃ…!何も英和辞典で叩かなくても…!俺の脳細胞が死ぬ…!」
「既に腐ってるから大丈夫だろ」
「ヒドス!でも正解!」
「良いから早く行け。あと10秒だぞ」
頭を両手で押さえながら、ゲッ、と声を漏らす。絶対遅刻フラグです。
ここの席のコも、戻ってきていたらしく、俺が退くのを大人しく待っていたようだ。…悪いことをしてしまった。
「ごめんな、後で何か奢るから、許してくれ。…じゃ、またな!隼人にハッシーっ」
「おー」
「またね」
ズキズキと痛む後頭部を片手で擦りながら、俺は自分の教室へと急いだ。
…次は確か、紅ちゃんの授業だ。
結局遅刻した俺は、紅ちゃんに大量の課題を出されて、隼人の様子を窺うことは忘れてしまった。…あの一瞬の瞳は、何だったんだろうか。
--------
「飛鳥に会えるのが先か、俺の息子が血を吐くのが先か…」
「徹!トイレに籠るのやめろよ!」
「隼人!健全な男子高校生の気持ちを察してくれよ!」
「健全な男子高校生は、パソコン持って毎日トイレに籠ったりしねぇよド変態!」
*****
何か文がうまく書けない…寝不足だからか?
2013/05/26(Sun) 06:02
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◆ヤンデレ注意?
チャキン、
静かな部屋に嫌に大きく響いた音。同時に何かが引きづられるような音がした。
「ッ、」
手元のそれを目の前にあるはずの顔にヒタリと当ててみると、引き吊ったように空気を吸い込むそれ。
「…だぁいじょうぶー。怖くないよー?」
そう優しく言ってやりながら口許を緩める。
ああ、アア、嗚呼、
「きっと今、とても可愛い顔をしてるんでしょ?ああ、君のその顔が俺は見れなくて凄い悲しいよ見たいなぁ、可愛い君の顔を見られたら良かったのに。…怖くて怖くて怖くて何も助けがなくて死にたくなくて逃げたくてとても怯えた顔をしてるんだよね。でも逃げられないね?だって君の居場所はここなんだよ、俺の傍が君の唯一の居場所。だから逃げたらダメだよ逃げても君に他の居場所なんかない俺が与えない!俺の居場所も君しかないんだから君の居場所も俺の傍だけじゃないと不公平だよそんなの俺が許さない、逃げるなんて他に助けを求めるなんて俺の傍を離れるなんて許さない許さない許さない、」
「っ…俺は…お前のものじゃない…っ」
一息にぶつければ目の前から震えた言葉を返される。
──…何で?
ギリ、と歯を噛み締めた。喉元が痛くて熱くて、張り裂けそうになる。
「何で?何で何でなんでナンデ。俺を好きって言ったじゃん嘘だったのそんなわけないよね君は嘘なんて吐かないよね。俺は君が好きだよ好き好き好きすきスキダイスキアイシテル何回言っても足りないくらい大好きだよ君がいれば他に何もいらない。ねぇ、お願いだから俺の傍にいて俺だけの居場所になって君だけの居場所になりたい君は俺のものだ俺は君のものになるからお願いお願いお願いおねがいオネガイ…!」
「った…!」
思わず手元に力を入れると苦痛の声が発せられた。
ハッとして握っていたナイフを手放すと俺は目の前にあるはずの頬に触れる。ヌルリという感触がした。
…頬を切ってしまった。
「ああ…ごめんね?痛かったよね?傷付けるつもりなんてなかったのにごめんねごめんねごめんね!…君の血が溢れちゃってる…きっと綺麗な赤い色をしてるんだろうな。君の中にあったものが…血が…もったいないなー…」
「ッあ゛…!」
傷口に流れているものを舐め上げる。鉄の味がするけどとても甘くて美味しい君の味。
痛むのか声を詰めて震えているのなんてお構い無しに夢中になって舌を這わせる。
「っやめ…!」
「…やだ、やめない。温かくて甘くて美味しいね君の血は。きっと君の体は全部甘いんだろうね食べたくなっちゃうよ美味しそうだ」
「なッ…」
「あはは、冗談。食べるわけないよ。でも、ちょっと味見だけさせて」
「んっ…」
血を大量に舌に絡ませてから声を発する口元に深く口付ける。
もっと甘くて蜂蜜みたいで…ずっと味わっていたい君の愛しい味。
人の気配のない部屋を後にして、真っ暗な目の前をぼんやりと見つめる。
口元に風が当たりヒヤリとした感じがして、舌で撫でた。口の中に広がる鉄と、甘い味。
「ふふっ…ふ…あは、あはははははははッ…ははははははははは!ははははは、はは、はは…ああ、もう。イケナイ子だな。でも大好き大好きダイスキアイシテルよ俺だけの居場所絶対逃がさないから安心してよ大丈夫絶対離してあげないから大好き大好き大好きダイスキスキスキスキスキスキスキ…!世界中で一番アイシテルよ!君のためなら俺は──…!」
悲痛な愛の叫びが、響き渡る。
一途で一途で切ない男の愛の叫び。
ダン!と見えない壁を殴り付ければ、可笑しそうに、楽しそうに、…かなしそうに、高らかに笑う。
そして壁に手を当てフラつきながらその場から消えた。
‐‐‐‐
練習というかなんというか。書きたくて。
やっぱヤンデレって難しい。
2013/04/18(Thu) 14:38
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◆花粉症は辛いのです
空「…あー…ほんとに何なの?地獄だよ(目ごしごし鼻ずびっ)」
恋「あーもうっ、目擦ったら赤くなっちゃうよ!」
空「別にいいよ、っくしゅんっ」
徹「普段無表情キャラが涙目とか萌えるよね空グッジョブ(にかっ)」
空「とりあえず花粉ごと徹も宇宙に飛んで塵となればいい(鼻ちーんっ)」
徹「ヒドス!」
恋「だよねー無表情キャラが弱るとかもっと泣かせたくなるっていうか寧ろ甘えさせたくなるかな?攻めズは♪よし、徹、空襲え♪(ビシッ)」
空「よし、恋は火星人にでも犯されときなよ(鼻すんっ)」
恋「ひどい!」
徹、恋「「でもそこがイイ!(満面の笑み)」」
空「二人とも酷い花粉症になって脱水症状起こしてぶっ倒れろ」
‐‐‐‐
花粉症のせいで眠気が半端ないっすorz
2013/03/09(Sat) 21:42
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◆それぞれのバレンタイン
〜生徒会〜
嵐「…あぁ、めんどくせぇ(舌打ち)」
蓮「あ、また嵐が一番だ〜悔しいな〜」
亜紀「やったー!チョコいっぱいだよぉ、由紀ぃ♪」
由紀「…言っておきますが、毎年のように食べてはいけませんからね(ため息)」
目の前に4つのチョコ山。
〜三月&殺那〜
殺那「…(不機嫌)」
三月「なんやぁ、せっちゃん、えらい顔してんで?どないしたん」
「…職員室の俺の机、チョコに埋もれてた」
「…ぶっ、あははは!モテモテでえぇなぁ!机チョコ尽くし!ウケるわ!(大笑い)」
「ッチ、片付けんのに俺が大変なのに…」
「っくっく…でもどーせ、全部持ち帰んやろ?ほんま優しいなぁ、せっちゃんは」
「……(つぃ、と顔背け)」
「っあ、照れた(笑)」
チョコが詰まれた管理人室前。殺那の両手にはチョコいっぱいの紙袋。
〜幼なじみ組+α〜
徹「すっげ、今年も超貰った!俺モテモテ!(上機嫌)」
千種「あは☆バレンタインなんて滅べばいいのに。チョコで想いを伝えるとか意味わかんない。そして徹が毎年ウザイ☆」
徹「少しくらい喜んだって良いだろうが!…千種だって貰ってるくせによー。つか、龍も量パネェな」
龍「…重い…」
徹「重いって…まぁ頑張って運ぼぉおお?!」
勝己「はいっ、徹捕獲かんりょー♪(徹を肩に担いで)」
徹「っ槇田!?いやいや何で捕獲!?下ろせよ!」
勝己「徹にチョコ貰いに?んでチョコあげに?」
徹「お前にチョコなんか用意してる訳ねぇだろ!」
勝己「そんなこともあろうかと。部屋に大量のチョコクリーム用意したからー。徹の身体中に塗って俺が舐めて、俺のアソコに塗って徹が舐めればチョコ交換オッケー♪」
徹「舐めるかアホ!ちょ、千種、龍!ヘルプミー!」
千種「チョコ塗れの徹とかマジキモ☆(不動)」
龍「…がん…ばって…(不動)」
勝己「うん、頑張るよーそれじゃ!(徹連行)」
徹「いやぁぁああああ…!」
全員の手にチョコでいっぱいの紙袋。
〜冬弥×隆司〜
冬弥「…隆司、それは?」
隆司「え?あぁ…今年もいっぱい貰っちゃいまして(苦笑)」
「……(ムッスー)」
「冬弥さん?(キョトン)」
「俺は、お前だけから貰う(隆司を姫抱きして寝室に向かい)」
「えっ、ええっ?(真っ赤)」
チョコを断りまくって放置した冬弥と紙袋いっぱいのチョコを持って帰ってきた隆司。
〜彰×巧己〜
巧己「……」
彰「……」
「…っ…ぁあああの…!」
「…あ?」
「っ…こ、こここれ…作って、きました…(真っ赤になりながらラッピングされたチョコ差し出し)」
「っ…あ…あり、がとな…(真っ赤になりながら受け取り)」
「それじゃ…!(慌てたように立ち去り)」
「…っ…可愛い…(ボソ、)」
中学生かと思うくらいの甘い帰り道。
帰宅してチョコを食べた彰
「っ…!…まずい…(水がぶ飲み)」
でも完食。
〜彩×帝〜
帝「……(ベッドにゴロゴロ)」
彩「…帝、お前はくれないのか?」
「何をー?(ゲームしながらゴロゴロ)」
「…今日、何の日かわかってんだろ」
「…バレンタイン?いや、バレンタインって女から男にだろ、俺は持ってきてねぇよ」
「(ため息)…なら、代わりにお前を貰う(ベッドに乗り上げて帝に馬乗りになり)」
「っは?(キョトン)やだ、今ゲームいいとこなんだよ(ぷいっ)」
「…なら、お前はゲームしてろ。俺は勝手にする。…お前がゲームに集中出来なくなったら負けだ(耳を舐め)」
「っはぁ?何だよそれ!ん、ひァ…!(びく、)」
「それとも、ゲームに集中出来る自信がねぇのか?(耳舐めながら服に手を入れて)」
「っ…は、ァ…上等、じゃん…ン、ん…ッ(ゲーム続けて)」
結果、帝の負け。
2013/02/14(Thu) 09:11
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