短編

□あったかい
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 獄寺くんは女子生徒たちに囲まれていた。クリスマスプレゼントを貰っていた。
 それを見て俺からのプレゼントはいらないと思った。
 男からのクリスマスプレゼントなんて女の子から貰うものより何倍も価値が低いだろう。
 
 帰ることにした。とても、さむかったし。

 


 次の日獄寺くんが部屋に入ってきていきなり「俺になにか渡すものがあるんじゃないんですか」と言った。
 
 

 「ないよ」
 
 獄寺くんに渡せるようなすごいものなんてない。


 「・・・ありますよね、じゅうだいめ。」
 いつも周りを警戒して睨んでる獄寺くんに見えない。
 だって眉がさがって迫力がないんだから。
 「・・・ないよ」
 「・・・あります、よね」
 
 「ないったら、ないよ・・・獄寺くんは、女の子から沢山貰ったんでしょ・・・?」
 
 「女のは受け取ってませんよ」
 
 「でも「俺は十代目からのが一番欲しいんです」
 「十代目」
 困った。俺が一番低いと思っていたものが彼にとって一番の価値だったなんて予想外だった。

 なんで獄寺くんはこんなこというんだろう。
 「あのね、獄寺くん」「なんでしょうか十代目」
 「キミはオレが将来キミのボスになる、からそういうことばをかけるの?」
 もちろんボスになるのは絶対に嫌だ。だからこういう言葉は欠けないで欲しい。_余計にキミのことを思ってしまう。

 「じゅうだいめ俺は、・・・俺は」そういう獄寺くんの顔は下がっていく
 
 ほら、やっぱり言えないんじゃないか・・・。

 将来のボスのポイント稼ぎ?・・・獄寺くんに限ってそんなこと、ないと思うけど。

   そんなとき、獄寺くんはなにかを決心したように顔をあげた。
  「十代目」

  「なに?」
 
 「好きです。」


  ・・・・・え?

 
 好きってあの好き?
 
 「、あなたが、十代目が好きだから、十代目のが欲しいんです」
 「!・・好きって言われても・・・」


 「好きなんです。
 昨日なんて校門で待ってくださってた十代目のところへ行こうとしたらあの女たちが・・・、それで十代目走っていっちゃって・・・
  山本に、昼に言われたんです。『今日の放課後、獄寺にいいことが起きるのな』これってプレゼントのこと、・・ですよね?
 だけど実際には女にたかられるばかりで唯一会いたかった十代目には避けられて・・・」
 
 不安げに言ったところもあったけどそのとうりだった。
 オレは山本と一緒にみんなののクリスマスプレゼントを買いに行って、獄寺くんへのはちょっと奮発していいものを買った。
 そのとき獄寺くんはイタリアにいたから。
 
 それよりも、こんなこといわれて顔があつくなって、
 
 「じゅうだいめ、まっかでかわいい・・・」
 「か、かわいい・・・って・・・!」

 「大好きですじゅうだいめ」「それ以上、言うの禁止・・・っ!」
 
 あのときとはちがってオレは熱かった。
 
 「十代目「もう!オレも大好きだよ!獄寺くん!」
 
 「じゅうだいめえええええええええ!!」
 
 熱すぎて沸騰するよ!


 クリスマスに遅れた!
 クリスマスっぽくない!短い!
 うわー!
 
 書き始めた日12月26日
 書き終わった日 12月26日
 
 これがうわさの2時間クオリティー!

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