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あなたは俺を恨みますか
あなたは俺を憎みますか
あなたは俺を蔑みますか ?
あなたを殺した俺を殺したいと想っていますか
『ブアイソーな顔してんのな、お前』
暗い森の中、たまたま通りかかった泉へ足を運ぶと森の近くにある小国の王が俺を見てそう言った。
『笑ったりとかしないの?できないの?
眉間に皺寄せて疲れない?』
この男は恐れないのだろうか、俺という存在を。
赤く染まった眸を見て驚かなかった奴は見たことがない。
もしかしたら、俺がどんなモノなのか知らないのかもしれない
『魔王ってただのブアイソーな奴なんだな』
『……!』
知っていて話しかけてきていたのか、と驚く。
この正体を知っていて許しを乞わない奴は出会ったことがない。
なおかつ喧嘩を売られているようなことを言われたのも初めてだ。
『………王は王でもこの王は礼儀も知らないのか』
『なんだと!?』
平気で俺に怒鳴ってきた奴など身の程知らずか自殺願望者しかいなかった。
もしかしたら、こいつは、
『俺を使って死ぬのは止めろ』
『は?』
『貴様も俺に殺されたいクチの人間だろう?』
すると王は目をぱちくりさせた後、ははははっと大きな声で笑い始めた。
吃驚してまじまじと王を見てしまう。
こんなに驚かされたのはこいつが初めてだ。
『お前おもしろいのな!
気に入った、俺の話し相手になってよ!』
そんなことを言う奴に生まれて初めて俺は出会った。
[魔王と王様。]
ずっと停学だった生徒が明日登校にするんだ
へー
特に達海なんかはすでに赤崎とかジーノとか黒田や杉江にまで目つけられて…この前なんかは授業中生徒である村越に漫画まで取り上げられて…
アイツらフツーにいい奴だよ、ジーノはベタベタしてきてウザったいけど
…村越はおカタイんだよ、まったく
…………
まぁとにかくだ、お前は目つけられやすいんだから気をつけろよ
ごとー…俺はもう成人したよ?
そんなガキじゃないんだから
っ!、とりあえずだな、そのフレンドリーさはお前のいい所だがそいつだけには使うなよ、わかったか?
へいへい でそいつの名前は?
二年でな、名前は……
大変だ、ごとー
成人したとか偉そうなこと言ってごめん、謝る。
俺もうガキでもいいから、ホントに。
だから お願い、教えて。
これはどうすりゃいいのかな
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