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「達海猛35歳、なんか東京Vの一日監督することになりました。
仲良くするよーに」







「「……は?」」






いつも通りグランドに集合した東京Vの選手の前に現れたのはダンディーな彼らの監督ではなく、

なんとETUの変わり者の監督、達海猛でした。













【もしETUの監督達海猛が東京Vの一日監督になったら】















「はーい、ということで……………なにしよっか?」





どうやら本人もこの出来事は予想外の事だったらしく、首をかしげて問いかけてきた。

何しようかと言われても…と東京Vの面々も顔を見合わせる。






「達海さん、俺たちの監督はどうしたんです?
…それとその格好はどうなんですか」






そこでまともな発言をしてきたのは優等生城西。

達海はタンクトップとパーカー、ジャージのズボンという出で立ちで「え、駄目?」と城西を見る。








「俺いつもこの上にジャージの上着羽織ってるだけなんだけど」





自分達の監督とは真逆の達海に東京Vの面々はまたもや困惑する。







「あとね、ダンディーは今ごろETUの方にいるかも。
アイツらびびってるだろーね」






にひひと意地悪っ子みたく笑った達海に不覚にもきゅんとする選手、多数。








「あれ、持田は?」







「モチさんは今日取材が入ってて途中から参加です」







ふーんと達海はうなずくと「何するか決めた」とパーカーに手を入れて言う。








「今日の練習は」






たとえ敵チームの監督でも今は自分達の監督。


しかもその監督はかつて東京Vの10番で日本代表だった成田と渡り合った選手。

弱小チームを率いてのここまでの活躍にその練習内容に興味を抱かない選手はいない。




ごくり、と誰かが唾を飲んだ音とともに達海はにやりと笑って練習内容を発表した。










「自習ー」










「「………は?」」












そんなこんなで一日監督の達海猛率いる東京Vの練習が始まった。














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「え、自習!!?」



「ていうかわざわざ敵チーム強くする監督いると思う?
きっとダンディーもそうだと思うよ?」





「「あー……」」





「ま、お前らがどんだけ強いか再認識させてもらうよ」











だから自習始めよっか→
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