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「………は?」






徹夜続きで疲れていたから少し仮眠をとろうと眠った。

そしてなんと目を覚ましたら体が子供になっていた。
















【もしETUの監督達海猛が子供の姿になって正体を明かさずに色んな人に絡んだら】





















「達海さん、雑誌の取材がきてるんだけど、一週間後のオフの日って……」







仕事の話をしにきた有里がドアノブを掴んだ格好のままフリーズ。

そりゃ俺が小さくなってたらびびるよな、フツーに。








「っ」





ほら叫ぶ準備してる。
来るぞ。耳をふさぐ準備。













「きゃあああ、かわいいいいー!!!!!」










どうやら現実離れした出来事に最早有里の脳内はついていくことをやめ、完全にネジが飛んでしまったらしい。






















「…で達海さんどしたの」



「あ、よーやくしょーきにもどったな、ゆり」






あれから散々大騒ぎした有里は部屋を飛び出して行き、後藤を呼びに行ったのかと思いきや一時間後、両手に子供服を抱えて帰ってきた。

有里の母性本能を刺激してしまったらしく、有里は取っ替え引っ替え服を着させた挙げ句ようやく赤いフードにTシャツ膝下までのズボンを穿かせたところで満足したらしい。




正気に戻った有里にしゃべろうとするがうまくしゃべれずに眉を下げた。








「た、達海さん、かわいい…」

「うるせー、すきでこーなったんじゃねーよ」








うえ、声が高すぎて気持ち悪い。









「いくつぐらい?」



「んーと4つか5つ!…って、いわせんな!」






手を四本たてて言えば「きゃぁああ」と有里が嬉しそうな声をあげる。

ああ、こいつ疲れてんのかな。








「…にしてもこーなったいじょー」









今日は午前練習を終えたら適当に各自自主練をするように言っておいたから選手はまだ残っているはずだ。









「あれ達海さんどこいくの?」


「さんぽー」







にひひと達海は子供の姿にしても意地の悪い顔をすると部屋を出ていった。











「(…達海さん一人で大丈夫かな)」









残された有里はまるで子供をはじめてのおつかいに見送るような母親のように達海の後ろ姿を見送った。











そんじゃいたずらしにいくか→
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