text1

□嬉しさの先には絶望
1ページ/1ページ


あきやまさんが、すき。

この想いを自覚したとき、世界の色が変わったの。



「秋山さん。」

そっと呟いてみるだけで心臓が、どくん。

この部屋には誰も居ないのにね。 なんて、苦笑い。



彼の姿を視界に納めれば、胸がきゅーっとなって。

彼が僅かに微笑めば、心臓の音が聞こえるんじゃないかと思うくらいにドキドキする。


でも彼と知らない女の人が話していたら、私の心はぐちゃぐちゃになって

醜い。


いやだ。

こんな気持ちを知られたら、嫌われてしまう。

秋山さんに、嫌われるのだけは・・・・





何度見ても本当にかっこいい秋山さん。

見れば見るほど、私には不釣合いの人なんだって、思い知らされる。

きっと頭もよくてスタイルもいい美人さんが、秋山さんの隣には相応しい。


判るの。判るんだけど‥

醜い気持ち、抑えられない。

いやだ。


こんな自分嫌だ。





「直も大人になったねー」

この恋心を自覚してすぐ、大学の友達に言われた言葉。

その時は嬉しかったけれど‥


今までに体験したことも無い想いに、戸惑う。

これが、本当の恋‥?



この想いを自覚したとき、世界は明るくなった。

楽しいでいっぱいになった。


今の世界はマーブル模様。

明るいのと暗いのでぐちゃぐちゃ。 楽しいけれど、嫌悪感。













これが本当の恋ですか?

苦しい、です




--------------------

綺麗な世界に生きてきた直ちゃんは、自分の醜い想いが辛いと思うんだ。




[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ