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□天使の欲心
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ふと、夜中に目が覚めた。
上体を起こし、思考回路を繋げる作業。
視線をずらせば隣で眠る彼の姿があった。
目を瞑り規則正しく呼吸する、無防備な貴方の姿。
─欲情
吸い寄せられるように、首筋に咬みついた。
貴方を味わい、降りてゆく。
いつまでも無垢な私と思わないで。
私だって、あなたが欲しい時があるの。
ほんとうは、いつもあなたが欲しいの。
失望しますか?
でもこれが私です。
あなたが変えた、私。
『天使の欲心』
こんな私でも、いいですか・・・?