‡A la carte‡

□両想い?
2ページ/3ページ

 〜皐サイド〜

最近俺は悩んでいる…

と、いうより悩まされている。

元凶は綾瀬川彩人先輩だ。

強姦にも似た事をされた挙げ句、好きだと告白され…今では空き教室に連れ込まれ、俺のアレを弄ぶ。

皐「はあ〜」

しかも、この俺様が嫌じゃないと感じてるから尚、タチが悪い。

寛貴「大きなため息なんかついて、どうかしたのか?」

皐「あ〜…イヤ。何でもねぇ」

男に告白されて今ではちょくちょく襲われてます。なんて言えるか。

寛貴「…聞くだけで良いなら聞くぞ?」

皐「ああ、サンキュ。もうちょっと自分で整理できたら聞いて貰うよ」

寛貴「………」

皐「?」

何故か、ジッと胸元を見ている須賀。

『こいつもひょっとして綾瀬川先輩と同類か?』

俺が怪訝な表情を浮かべると、須賀は小さく息を吐く。

寛貴「キスマーク。鎖骨に付いてる。ま、深みに嵌まらない内に誰かに相談しろよ」

皐「なっ…」

思わず、開けていたシャツを掴んで隠した。
須賀はそのまま行ってしまったけど…

『綾瀬川先輩っ何してくれてんだ!』


次の移動はどう行っても三年の教室の前を通らなきゃならない。

見つかりたい。
見つかりたくない。

正反対の思いが渦巻いて、かなり不機嫌な顔でズンズンと肩で風を切りながら歩いていた。

「み〜けっ」

皐「え?おわっ」

突然腕を掴まれ、空き教室に連れ込まれた。

こんな事をするのは−−


彩人「随分急いでるんだねぇ。何処行くの?」

皐「つ、次の授業が移動なんだよ」

彩人「ふうん」

端正な顔で隙の無い笑顔。
本当にこの人が、俺を好きだとは信じられ無い。

それとも、遊び相手が欲しいのか?

二人っきりでこんな場所にいるとどうも落ち着かない。

皐「っ!」

突然唇を重ねられたかと思うと、舌で唇をなぞられ口内を犯す。

俺の舌を吸い上げたり、絡ませたり、深く淫らな音が響く。

彩人「キスだけで感じちゃった?」

皐「っ!」

服の上から俺のモノをユックリとなぞる。

心の隅で、淫らなキスにその先を期待していたのか、少し大きくなっていた。

彩人「ここ、大きくして」

皐「触んなっ!アンタがこんなキスするからだろっ生理現象だっ」

彩人「こんなって?」

皐「っ…」

全てを見透かされている様で反撃の言葉が出てこない。

彩人「此処…鎮めてあげるよ」

皐「い、いい。いらねぇ!」

強引にモノを掴まれ、扱かれる。

皐「…っ!…んっ…」

この人に触られると、上手く抵抗出来ない。

力が抜け快楽に身を任せてしまう。

彩人「皐、キモチいい?」

皐「…くっ…ヤメっ……」

本気でヤメさせたきゃ殴ればいい位分かってる。

でも…出来なかった。

誰かが俺を探す声で、現実に引き戻される。

彩人「どうする?」

先輩が、耳元で囁くと、弱い所ばかり攻めてくる。

こんな…女みたいに攻められて、喘ぎ声まで出してる自分を見られるなんて耐えられない。

必死に口を押さえ、声を殺す。

足音が遠退くと、腰に回された指が直接滑り降りてきた。

皐「っ!…くっ…っっ!……」

強烈な感覚だった。

彩人「会長がキミに何の用?」

皐「…っ…しらねっ…」

多分さっきの『話』だろう。

淫らな液を滑り込ませ、後ろの穴を揉みほぐす。

上手く息が出来ない。

時折、指先が中に入ってくる。

その度、今まで感じた事のない感覚が全身を襲う。

脚が震え立っているのもやっとで、思わず先輩のシャツにしがみつく。

と、同時にこの人の匂いが俺を包んだ。

彩人「ね、キミは僕を好き?」

こんな時にそんな事聞くなっ。余裕ねえっ。

何でさっきから『皐』から『キミ』になってんだっ。

アンタ本気で俺が好きなのかよ

言いたい事は沢山あったけど、前も後ろも弄られ、言葉にならない。

彩人「…しょうがないね」

躯を放すとヌルリと俺のモノを口にくわえ込む。

視覚的にも感覚的にも限界で…

皐「…っ…ヤメっ…で…る…」

溜まっていた熱いモノがドクドクと綾瀬川先輩の口の中に解放された。

いつもこの人は俺の出したモノ全てを飲み干してしまう。

視覚的にも淫靡で妖艶な生き物に見える。
 
 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ