‡A la carte‡

□図書委員長の受難
2ページ/3ページ


しかし残念ながら、ずっと孝行を避けてなんて生活出来ないモノで……

『親の心、子知らず』ならぬ、『子の心、親知らず』で、家族ぐるみの付き合いだった孝行はちょくちょく、家に遊びにきた。

もちろんその間、不審に思われはしたが俺は部屋から一歩も出なかった。

が!!

孝行「入るぞ」

悠斗「え?あっ!ちょっ!!」

こちらが拒否する前に扉が開き、お盆を持った孝行がズカズカと俺の部屋へ入ってきた。

悠斗「おおお俺!もう寝るから!」

孝行「寝るって……まだ8時だぞ?」

慌てて布団に潜り込む俺。

どんな顔して話せば良いか分からない。

孝行「……具合……悪いのか?」

覗き込んできた孝行の顔が妙に近くて…

ギシリと腕を俺の両肩近くについているから、変な気分になる。

『襲われてるみたい…』

孝行「お前、顔真っ赤…」

悠斗「ね、熱あるんだよ!…たぶん……」

孝行「へぇ〜」

俺は何処か意地の悪い声を耳にしながら、布団に顔を押し付け極力、孝行の視界から逃げるのに必死だった。

孝行「そんな風にされると…意地悪したくなるな…」

『え?』

と、思うと同時にピチャリと濡れた音が聞こえた。

ヌルりと耳を這い、熱い息が俺の奥を甘く刺激する。

悠斗「なっ!!ヤメっ!」

甘く耳を噛み、吸い付く。

まるで愛撫に似たその行為に、痺れが腰辺りからゾクゾクと這い上がり、頭が真っ白になる。

悠斗「たかっ…ヤメっ…っ」

必死にもがいても、孝行の腕が布団ごと、俺の自由を奪っていた。

孝行「お前が悪い…」

『あの』眼差し。

鋭く射抜くあの視線。

孝行は首筋を通り顎へ何度も唇を落とし、吸い付く。

−−−そして唇を重ねた。

絡み付く孝行の舌は、決して気持ち悪いとか、嫌なモノではなくて……。

いや、それどころか気持ち良かったし、体の奥底の芯から熱くなった。

孝行「好きだ…悠斗」

唇が離れた後は、抵抗する気持ちも無くなって、流されるまま、流されていた。

服を脱がされ、あちこちに唇を落とし、乳首を愛撫される。

乳首を吸われ、女の子みたいに身体が反応したり、喘ぐ声が出たりしてかなり恥ずかしい。

『コイツは俺をどうしたいんだ?』

悠斗「っ…たか…ゆき…」

ふと、図書室での咲坂と綾瀬川を思い出す。

『ひょっ、ひょっとして…この先って!!』

悠斗「孝行!ちょっ!待って!!」

時既に遅し

孝行は脚の間に割り入り俺のモノを咥えていた。

悠斗「…ちょっ…ヤっ…くっ…っ!」

半端なく気持ち良い!

悠斗「…たかっ…ヤメ…はっ…ンん…っ!」

吸い上げながら器用に舌で舐める。

口で扱きながら、手も同時に動く。

そんな事されたら、経験の少ない…いや、無い俺はひとたまりもない。

悠斗「たかっ…で、でる…から…っ…っ!」

言った傍から、我慢出来ず孝行の口の中に出してしまった。

悠斗「だから…出る…って」

俺が粗い息を落ち着かせる間も無く、孝行はヌルりと後ろの穴をグニグニと指で弄ると、深く入れてきた。

悠斗「っ!?孝行!」

孝行「力抜いてろって」

ペロりと唇を舐め、ほくそ笑む。

いつも寡黙で、優しい雰囲気とは裏腹な妖しげで高圧的な笑顔。

綾瀬川までとは言わないけれど、孝行も大概整った顔をしてるからか、自分の身の危険を感じながらも、妙に絵になるなぁ。なんて思ってしまった。

悠斗「ひっ!ソコっ…やだっ…あっ!…ん…ふっ」

自分の中と外からの刺激で、目の前がチカチカする。

なんとも言えない感覚。

身体の向きを変えても、孝行の指はしつこく追って、ソノ場所を何度も刺激した。

孝行「ココ…気持ちいいだろ?イきそうな感じしね?」

悠斗「ハッ…たか…っき…もっ…むり…って」

いつの間にか増やされた指が、何度も出し入れされる度、厭らしい音が聞こえる。
 
 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ