‡A la carte‡
□図書委員長の受難
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しかし残念ながら、ずっと孝行を避けてなんて生活出来ないモノで……
『親の心、子知らず』ならぬ、『子の心、親知らず』で、家族ぐるみの付き合いだった孝行はちょくちょく、家に遊びにきた。
もちろんその間、不審に思われはしたが俺は部屋から一歩も出なかった。
が!!
孝行「入るぞ」
悠斗「え?あっ!ちょっ!!」
こちらが拒否する前に扉が開き、お盆を持った孝行がズカズカと俺の部屋へ入ってきた。
悠斗「おおお俺!もう寝るから!」
孝行「寝るって……まだ8時だぞ?」
慌てて布団に潜り込む俺。
どんな顔して話せば良いか分からない。
孝行「……具合……悪いのか?」
覗き込んできた孝行の顔が妙に近くて…
ギシリと腕を俺の両肩近くについているから、変な気分になる。
『襲われてるみたい…』
孝行「お前、顔真っ赤…」
悠斗「ね、熱あるんだよ!…たぶん……」
孝行「へぇ〜」
俺は何処か意地の悪い声を耳にしながら、布団に顔を押し付け極力、孝行の視界から逃げるのに必死だった。
孝行「そんな風にされると…意地悪したくなるな…」
『え?』
と、思うと同時にピチャリと濡れた音が聞こえた。
ヌルりと耳を這い、熱い息が俺の奥を甘く刺激する。
悠斗「なっ!!ヤメっ!」
甘く耳を噛み、吸い付く。
まるで愛撫に似たその行為に、痺れが腰辺りからゾクゾクと這い上がり、頭が真っ白になる。
悠斗「たかっ…ヤメっ…っ」
必死にもがいても、孝行の腕が布団ごと、俺の自由を奪っていた。
孝行「お前が悪い…」
『あの』眼差し。
鋭く射抜くあの視線。
孝行は首筋を通り顎へ何度も唇を落とし、吸い付く。
−−−そして唇を重ねた。
絡み付く孝行の舌は、決して気持ち悪いとか、嫌なモノではなくて……。
いや、それどころか気持ち良かったし、体の奥底の芯から熱くなった。
孝行「好きだ…悠斗」
唇が離れた後は、抵抗する気持ちも無くなって、流されるまま、流されていた。
服を脱がされ、あちこちに唇を落とし、乳首を愛撫される。
乳首を吸われ、女の子みたいに身体が反応したり、喘ぐ声が出たりしてかなり恥ずかしい。
『コイツは俺をどうしたいんだ?』
悠斗「っ…たか…ゆき…」
ふと、図書室での咲坂と綾瀬川を思い出す。
『ひょっ、ひょっとして…この先って!!』
悠斗「孝行!ちょっ!待って!!」
時既に遅し
孝行は脚の間に割り入り俺のモノを咥えていた。
悠斗「…ちょっ…ヤっ…くっ…っ!」
半端なく気持ち良い!
悠斗「…たかっ…ヤメ…はっ…ンん…っ!」
吸い上げながら器用に舌で舐める。
口で扱きながら、手も同時に動く。
そんな事されたら、経験の少ない…いや、無い俺はひとたまりもない。
悠斗「たかっ…で、でる…から…っ…っ!」
言った傍から、我慢出来ず孝行の口の中に出してしまった。
悠斗「だから…出る…って」
俺が粗い息を落ち着かせる間も無く、孝行はヌルりと後ろの穴をグニグニと指で弄ると、深く入れてきた。
悠斗「っ!?孝行!」
孝行「力抜いてろって」
ペロりと唇を舐め、ほくそ笑む。
いつも寡黙で、優しい雰囲気とは裏腹な妖しげで高圧的な笑顔。
綾瀬川までとは言わないけれど、孝行も大概整った顔をしてるからか、自分の身の危険を感じながらも、妙に絵になるなぁ。なんて思ってしまった。
悠斗「ひっ!ソコっ…やだっ…あっ!…ん…ふっ」
自分の中と外からの刺激で、目の前がチカチカする。
なんとも言えない感覚。
身体の向きを変えても、孝行の指はしつこく追って、ソノ場所を何度も刺激した。
孝行「ココ…気持ちいいだろ?イきそうな感じしね?」
悠斗「ハッ…たか…っき…もっ…むり…って」
いつの間にか増やされた指が、何度も出し入れされる度、厭らしい音が聞こえる。