臨也総受け

□馬鹿なことは言わないで下さいね
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 ん?

 ……あれだけ言ったのに、またあの人は……

 竜ヶ峰帝人は、平和島静雄とアソンデいる折原臨也を見て溜め息をついた。

 仲良く殺しあっている二人に臆する事なく近寄る。


「臨也さん」


 臨也は急に聞こえた声にびくっと肩を震わせ、思わずナイフを取り落とした。


「ぐはッ!」


 当然静雄の拳をかわしきれずにモロに入る。

 膝をついた臨也に、何事もないかの様な笑顔で言った。


「何をしてるんですか?」

「っ……ぐ、……帝人、くん……」


 焦る臨也にお構い無しに、前髪を乱雑に掴み、強引に顔を上げさせる。


「何度貴方は同じことを言わせるんですか?」


 帝人は笑顔で臨也を見下ろし、唖然としている静雄に体を向ける。因みに、ここは池袋もはずれなので人通りは殆ど無い。


「静雄さんにも言っておきますね。これは僕のモノなので、手を出さないで下さい」


 口がこれでもかというほど開いた静雄を前に、いつも通りの笑顔で

「それじゃあ、僕はこれで」

と言うと、すぐに臨也に向き直る。


「立って下さい」


 臨也を無理矢理立たせ、

「こんな所で遊んでいるんですから、今日はもう暇なんですよね。
 それじゃあ、僕の家に行きましょう」


 と臨也を引っ張って歩き出した。



 後には何が起こっているのか全く分からない静雄が残された。



   ×××


「さぁ、入って下さい」


 帝人は家の扉を開け、臨也の背中を押す。


「っな……!?」


 馴染みない光景に、思わず臨也は立ち止まった。

 しかし帝人は不思議そうな顔をして

「どうかしましたか?」

と言いながら、薄暗い室内に入る。


 いつも通り、帝人はまずパソコンのスイッチを入れる。静かな部屋に起動音だけが響く。

 パソコンが立ち上がり、画面に光が浮かぶと、部屋の異様さが際立った。


「ふふ…… 臨也さん、こういうの好きでしょう?」


 帝人は楽しそうに言った。


「なんせ、……ドMですしね」


 ガチャリ、と帝人は天井からぶら下がる鎖を鳴らす。


「さて……」


 素早くメールを確認し、帝人は再び臨也の前髪を掴む。


「言い訳でもしてみますか?
 それとも、土下座でもしますか?」


 明かりはパソコンのディスプレイだけ。銀色の鎖が冷たくその光を反射している。


 少年は年上の男を跪かせて、にっこりと笑った。





――――――――――――――



 ただ黒ーい帝人様が書きたくなった。

 この後きっとシズちゃんは新羅の所へ行ったんだと思います(*´∇`*)





 

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