昔≠今

□新生活4
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あっれぇー…。
気のせいかな?
ツナさんからすっごい真っ黒なオーラが出ている気がする。

ただいま、大広間で正座させられてます。
何故かって?
なんとなくわかるけどね。

「咲希ちゃ〜ん?」
『は、はいッ!!』

「だれが勝手に外へ出ていいって言ったかなぁ?」
『すすすすみませんッ!!』

つい敬語になってしまう。
誰でもなるだろう、きっと。

「まぁ無事に帰ってきたからいいけど…」

何故無事にを強調する…。
まさか私が迷子になるって思ってたとか!?

『えっと…』
「罰としてメイドクビ」
『え゙!?』

そっちが勝手にしたくせに!?

「だから守護者になって?………咲希聞いてる?」
『ぅあい!!』

ちょっと放心してた…。
いきなりすぎてちょっと、ね。
変な返事になっちゃったし。

『守護者か…』
「確か光と闇の守護者なんでしょ?」

情報が伝わるのが早いですなぁ。

『そうだけど…』
「……けど?」
『メ、メイドがやりたいの!!』

……あれ。
私、何言ってるんだろ。

「は?咲希、何言ってるの?誘ってる?」
『誘っ!?』

…何故そうなる!!

『ていうか何に!?』
「は…」

綱吉が呆れたような顔で私を見てくる。
私、なんか間違ったこと言った?

『…せめて一週間はやらせて』
「一週間ねぇ…」
「いいんじゃねぇか?」

突然、第三者の声。
声がしたほうを見ると、リボーンが立っていた。

「盗み聞き?」
「聞こえたんだ」
『まぁまぁ』

会った途端、ここを修羅場にしないで。

「ハァ…わかった」
『ありがとう!!』

やっとのことで、綱吉が納得してくれた。
みんな、なんと自分勝手な…。
あ、読心術をしないで黒いオーラをしまってください。

「そうだ。咲希の荷物、部屋に入れといたから」
『わぁ…ありがとう!!あの…』
「いいよ、部屋に行っといで」
『…ッ!!』

私は満面の笑みのまま頷くと、大広間を飛び出した。
だから相当テンションが高かった。
廊下で誰とも会わなかったのが幸いだ。


―自分の部屋―

『おぉー!!きたきたぁ!!』

部屋には数個のダンボールがあった。
何故か開いてるけど。
ま、まぁ仕方ないということにしとこう。

『さぁて、お部屋の模様替え〜』





〜数分後〜

『できた…ッ!!』
「咲希、うるさ…」

ノックもなしに入ってきた綱吉の言葉は最後まで言われなかった。

『あ、ツナさん』
「…なにこれ」

そこは一面髑髏と血のデザインの道具がある部屋に変わっていた

『いいでしょ?この部屋』
「…」

綱吉は何故か頭を抱えていた。
どうしたんだろ。

「10代目、咲希?…ってなんだこの部屋」
「隼人か」
『隼人さん!!いいでしょ?この部屋』

私は手を広げ、笑顔を浮かべた。
きっとわかってくれるはず!!

「…すげぇ」
「は?あぁ、隼人って髑髏好きだっけ」
「はい!!」
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