記念☆企画物

□ジェジュンバースデー!
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やっと貰えたオフ。
しかも、ユノのオフと重なった。ジェジュンの誕生日…



「今年は無理だと思ってたよ、ジェジュン」


「うん…俺も…」


「一緒に過ごそうな」


「ありがとうユノ」



2人は前日の夜から逢う約束をして、電話をきった。


「ユノと逢えるのっ!?良かったじゃん!!」


「ジェジュンが元気ないと、寂しいからいっぱい充電してきてね!」



ユチョンとジュンスにもエールを送られ、久しぶりに恥ずかしくなるジェジュン。








約束の夜。9時によく待ち合わせした駅前にジェジュンは少し早めについた。

ニット帽を被り、マフラーを口まで巻いて寒さをしのぐ。厚手のコートでも、やっぱり寒い。



「こんなに寒かったかなぁ〜、いつも」



夜空を見上げると、雪でも振りそうな黒い雲。なんか嫌な予感…



♪♪♪……的中…



「もしもし…そう…わかった。待ってるよ」



やっぱり…ユノとの待ち合わせはいつもそう。必ず、仕事が食い込む。誰かの企みじゃないかって疑っちゃうほど…


ジェジュンはコーヒーを買ってベンチに座った。



♪♪♪……チャンミン?


「ヒョン、ユノヒョンは来ましたか?」


「いや、仕事で遅れるって…『あれだけ言ったのにっ!!また仕事ですかっ!?真面目にも程がありますっ!!』


「チャンミンっ!落ち着けよっ!仕方ないから」


「ヒョン!たまにはガシッと言った方が良いですよ?毎回遅れるなんて」


僕なんてユチョナを待たせようものなら、口も聞いて貰えないんです!と、経験談まで語り出した。


「言われた時間までに来なかったら帰るから。うん…じゃあ」



何だかんだで許しちゃうのは…惚れた弱み…


駅前の時計は10:30を過ぎた。電話での時間より30分過ぎてる。
寒さも厳しくなり、駅を歩く人数も減ってきた。


「俺、何してんだろ?」


ジェジュンが二本目のコーヒーを買った時、暗闇に白いものが混じり出す。



「うそ…雪?…」


同時に冷たい物が頬を伝う。自然に任せたその物の動きは地面に落ちて、氷になりそうだった。


俺…泣いてる…


ジェジュンの心も泣いていた。まだ時間はあるよ?明日もあるよ?そう言い聞かせていた心。


けれど…足は泊まるホテルへ向かって行った。


いつも、負けちゃう…ユノの友達と仕事に。離ればなれになってから、特に感じる。


降り出した雪を払う事もせず、ジェジュンは明日ユチョン達の元へ帰ろうと決めた。


「チャンミンに怒られろっ!!ばかユノっ!!」






たどり着いたユノ。時間は10:32分。


「ジェジュン…いない…」


♪♪〜 チャンミンからだった。


「何やってんですかっ!!ジェジュヒョン、明日帰るそうですよっ!!ホテル教えますから、追いかけてっ!!」


携帯を切り、ホテルへ向かう。雪が強くなる。走った。






ホテルに近づくと、ジェジュンらしき姿を見つけるユノ。ニット帽にマフラー。2人お揃いで買ったマフラー。


「ジェジュンっ!!」


ユノは芸能人の立場を忘れ大声で叫んだ。でも、騒音てかき消される。

何とか捕まえたい!中に入ったら、また逢えるチャンスが無くなる。


あと少しなのに、人が車が邪魔をする。ジェジュンの姿がホテルへ入った。ユノも追い掛ける。


すれ違いで、エレベーターに向かうジェジュンを見つけると、閉まるドアを止めて中にいる彼の腕を握った。
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