記念☆企画物

□チャミバースデー記念
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明日はチャンミンの誕生日。
僕は一番に祝いたくて約束をしたんだ。
大きな時計台のある公園で真夜中12時に待ち合わせ。

何度も二人できた公園。時計台の下でいつもチャンミンが先に待ってた。
今夜もそうなんだろうな。

僕は可笑しさを堪えながら、時計台まで走った。


やっぱりいた。やっぱり可笑しいや。でも笑っちゃダメだよね。


「チャミナー!」


「ユチョナ」


僕が走りよって抱きついた瞬間、時計台が12時の音を奏でた。


「チャミナ、誕生日おめでとう‼」


「ユチョナ、ありがとう」


ぎゅーっと抱きしめるとチャンミンもぎゅーってかえしてくれる。とても嬉しいんだ、この瞬間。


時計台の鐘の音がお祝いしてるみたいに鳴り響く。


「一番に祝いたかったんだ」

「一番に会いたかったです、ユチョナ」


離れては抱きつきを何度も繰り返したんだ。だって久しぶりだから。
何度も何度も。


嬉しくて涙がこぼれたらチャンミンがキスでぬぐってくれた。


「ごめんなさい、泣かせてしまって…」


「違うよ、嬉しいんだ。それにけんかした訳じゃないんだからごめんなさいは言わないの!」


僕はチャンミンの高い鼻をきゅっとつまんで笑った。

「このいい男めー(笑)」


笑って見せるとチャンミンの手が僕の手を握って、はーっと息を吹き掛けたんだ。


「こんなに冷たくなって…早く暖まりましょう」

そんな何気ない言葉にも涙が溢れてきてまた泣いちゃった。


「ごめんなさい、また…」

「また言った」

また高い鼻をきゅっとつまんで笑った。



「ユチョナ、愛しています」


「チャミナ…急にどうしたの?」


「会えない間言えなかったから、どうしても言いたくて」


「チャミナ…僕も、あ、愛してるよ」

「なんで詰まるんですか?」

「久しぶりに言うから…ちょっと照れちゃって」

「可愛いですね、相変わらず」


照れてうつ向いている僕を、ぎゅーっと丸ごと抱きしめてコートの中におさめてしまったチャンミン。
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