星の記憶

□過去1
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 ひっそりとした城内に何か話し込んでいる様子の3つの影。ウラヌス、ネプチューン、プルートの3人だ。
 そしてそのすぐ後ろに一人の少女が静かに降り立った。

「誰だっ」

 気配を察したウラヌスに攻撃されるが、それをかわし彼女の目の前に回り込む。

『手荒い歓迎ね』
「何者だ…!?」

 攻撃をかわされると思っていなかったウラヌスは警戒を強める。

『私は記録者、そして真実を告げる者』
「……記録者?」

 少女の言葉にプルートが反応する。

『そう。今日は貴女たちに話があってきた』

 そう言って手を前にかざす。すると、光の粒子が浮かび上がって一つの大きな本を形成した。
 もう一度手をかざせば本が開き、あるページで停まる。文字が浮かび上がりそこに書いてある文字を少女は読み上げる。

『セーラーウラヌス
 セーラーネプチューン
 セーラープルート
 この3人がタリスマンの持ち主』
「タリスマン?」
『タリスマンとは貴女たちが持っている武器のこと。そして聖杯が現れる鍵。いつかくる沈黙を阻止するのに聖杯は必要不可欠な存在』

 説明が終わり本を閉じる。閉じられた本は再び光の粒子となり消えた。

『話は終わり。帰る』

 少女はその場を去って行った。



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