12/07の日記

17:25
最愛の世界
---------------

「お前、新しい家賊だっちゃね」
「……妹が増えるのも悪くない…」
それは、彼女が三歳のときの事でした。真っ白なワンピースが紅"アカ"に染まる夏の路地裏での事。……何故あの二人組のかは未だに謎。


「早く行かないと、遅刻する〜!!」
「兄さん寝坊するからだよ…」
「よっツナ棗はよっ」
「おいバカ、十代目になれなれしすぎるんだよこの野球バカが!!」
「まあまあ、ごっきゅんもそんな事言ってないで、遅刻するよ」
コレがほんの少し前の日常。
彼女(殺人鬼)は、それなりに表世界での生活を楽しんでいた…のですが。


「初めまして○○と申します。」
そう、全ては彼女が来てから代わり始めた…。
とてもとても可愛い転入生、その子に全ての者が魅了された。

たった一人の血縁の兄はボスの座を捨て。嵐の右腕はボスの事を考え無くなり。晴れはボクシングをしなくなり。雨も野球をしなくなり。雲は風紀を正さ無くなった。霧は惑わすのを止め、もう別人だ。ヒットマンも仕事をやめた。変わらなかったのは、…雷だけ。

彼女は悲しみ顔から笑顔という表情が消えた、表の世界も裏社会も母親も兄もそれに気づけない。
彼女は皆を助けるために頑張る兄がそんな兄を助けるために頑張る皆を見るのが好きだった。


彼女は悲しんだ、転入生の心の中を知りそれはもっと深くなり絶望へそれから拒絶へと変化していった。

「ねえ、此処で一番可愛いのは私でしょう? みぃんな私だけを蝶よ花よと扱ってれば良いの、皆顔だけは良いんだから」


彼女が、いや、"最愛"がまだ笑顔を見せる裏世界は、怒り狂った。最愛がこんなになるまで気づけなかった自分たちに、そこまで追い詰めた表世界に。
彼らは動き出した。殺人鬼の家賊が、赤色が青色がチームが狐が十三階段が雑技団が戯言使いが呪い名が全ての裏世界の者が、最愛を想い慕い愛されたいがために…



はい、予告ぽいリボーン×戯言でした。
思い付きです。連載するかも…。原作が無いので書けない、有っても書くかどうか…(汗)コメントくれると嬉しいです。

次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ