The tricks played by inevitable〜必然の神様〜

□U 見えない明日
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―数時間後―




『越前君ー?もう着いたよ』


越前「ん‥もう?」


『うん!おはよ!』


越前「はよ」



どうやらもう学校に着いたらしい。

俺はうっすらと瞼を開け窓越しから目の前の光景を見つめる。

数日前に別れた青春学園中等部…別に懐かしんでるわけではないけど、なんか変な感じがした。



手塚「全員バスから降りたな?‥では今日はまだ早いが解散とする!油断せずに帰ろう」



重い荷物を片手にバスを降りれば部長が解散を呼びかける。

まだ昼前なのに練習しないで帰るのはきっと俺が考えてる通りの理由だろう。


不満そうな声を上げる先輩もいるが、なんとなく今日は練習できない雰囲気だと分かっているのだろう、すぐに帰る準備を始めていた。



『あの、部長さん』


手塚「‥何だ」


『私のお手伝いってもう終わりですよね?』



そして事の原因がまたもや問題発言。


まだ何も知らない先輩たちには衝撃すぎるって…確かに本人にとっては当たり前な質問なんだろうけど!


みんなの動きが、空気がピタッと止まった気がした。


 
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