彼と彼女のファンタジーな展開7題

□未来の彼がやってきた!
1ページ/1ページ


彼女が幼女に若返り?の続きです。
読んでいなくてもわかるようになってます。




















ぼんっという音とともに、ミナトの体が煙に包まれた。

「ミナト!?」

思わず叫んでしまったのは予想外の事態のため。


そして、煙が晴れて現れたのは



「…クシナ…?」



成長した、大人のミナトだった。








「綱手様!!どうするんですかコレ!?」

「そう騒ぐなクシナ」

間の前で酒を飲んで笑うのは木の葉の三忍と呼ばれるうちの一人、綱手様。

前は綱手様のミスで私が幼女になってしまったけれど、今度は…




「いやー、小さい頃は可愛かったけど、成長するとこんなに立派になるんだねぇ」

「あはは、綱手様お酒どうぞ」

「イイ男にしゃくしてもらうのはたまんないね!」




ミナトが大人になった。

私たちの本当の年齢が16歳。

今目の前にいるミナトは20代半ば、に見える。



いや、まぁすごくカッコイイんだけどさ。

すごくかっこいいけど、それはこの際置いといて。


「また徹夜明けのミスですか?」

私が呆れて聞くと、綱手様はあっけらかんと笑って言った。

「いや、新薬を試してみたくてな」

「…はい〜!?」

この人は、ミナトを使って実験したというのか!?

「見るならイイ男の成長した姿がいいじゃないか。だからミナトを呼んだんだ」

「恐れ入ります」

ミナトは笑顔を振りまきながら綱手様にお酒を注ぐ。


「もう!ミナト!綱手様!」

こんな状態なのになんでそんなに楽しそうなんだってばね!

…確かに楽しいけど。


焦れた私を見て綱手様が言った。

「ま、新薬も効力は半日くらいだから、デートでもしてこい。ちょうどいいだろう」

綱手様の言葉に思わずぽかんと口をあけてしまう。


「ん、それじゃデートに行こうかクシナ」

そう言って私に手を出してほほ笑むミナトの手を無意識でつかんでしまった。


「行ってきます綱手様」

「あ、ちょっと、ミナト!」


そんな私たちを綱手様は笑って見送った。














実は綱手様にミナトが頼んで薬っを作ってもらっていたことを知るのは、また後日。












この年頃の女の子は年上が好きだから、という理由。
END 2010/11/8

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ