選択式お題
□たとえば、彼女の肩で眠ること
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まったく、無茶ばかり。
肩に寄り掛かって眠る火影を眺める。
四代目火影に就任してから休みなしで仕事に没頭する夫。
里のために、皆のためにと頑張っているのはわかる。
だが、少々根を詰めすぎだと思う。
このままでは体を壊してしまう。
口にはしないが、休みや食事もそこそこに徹夜で仕事をしていることも知っている。
火影に報告に来る者たちも心配している。
寄り掛かる心地よい重み。
大好きな人。
「…たまには頼ってよね」
火影として仕事をしてる姿も好き。
夫として甘やかしてくれる所も、好き。
あなたが、好き。
たまには頼ってよ。
私、あなたの妻でしょ?
疲れて眠る夫に頬をすりよせる。
「みんなを守るのもいいけど、もっと自分を大事にしてよね」
私も静かに瞳を閉じた。
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