選択式お題
□指を舐めるのってなんかエロい
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トントントンと短いリズムが台所から聞こえる。
何やらいい匂いもする。
今日は任務もなかったし、天気もよかったのでクシナとデートしてきた。
早めに帰ってきて、クシナが夕飯を作ってくれている。
その間に、どうやら寝てしまったようだ。
そんなことを考えていると、クシナの声が聞こえた。
「ミナトー、もう少しで夕飯できるからねー」
「ん、わかった」
俺はそう返事をしてソファから起き上がった。
すると、台所から「痛っ」と声が聞こえて急いで台所に向かった。
「クシナ!?」
クシナをみると苦笑して指をくわえていた。
「ちょっと失敗しちゃった」
クシナの手をとってよく見ると、どうやら包丁で指の先を少し切ったみたいだ。
切ったばかりで傷がふさがっていないのか、深くはないものの血があふれてきた。
「よかった。深くはないみたいだね」
俺はその指を自分の口に入れた。
「ミ、ミナト…!?」
クシナの焦ったような声を聞いて、そのまま目だけクシナを見ると、クシナは赤い顔をして俺を見ていた。
その目は少し潤んでいて、言葉が出ないのか少し口が開いていて…
わかっていてその顔をしているのかなぁ。
クシナは鈍感なのでそれはないと解っていながらも、思わず考えてしまった。
俺は指をひと舐めしてしてから咥えていた指を出して笑った。
「そんな顔してると、夕飯の前にクシナを食べちゃうよ?」
クシナはさらに顔を赤くした。
俺は怒られないうちにクシナから離れ、ばんそうこうを取りに行った。
無邪気なミナトさん
END 2010/11/13