彼のセリフシリーズ
□もしもし、俺だけど
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おまけ
夜、突然友人から電話がかかってきた。
「はいもしもし。何か用かミナト」
「うん。俺今日クシナに告白して付き合うことになったんだけどね」
前からミナトが渦巻クシナが好きなのは知っていたが、告白したのか。
一応おめでとうと言うと、ありがとうと返ってきた。
「それでね、今度映画に行こうって誘ったんだ」
はやいなぁおい。
まぁ強気で喧嘩っ早いクシナは意外に人気で、しかし当人はその人気にまるで気が付いていないので、ミナトも気が気じゃない部分はあったからわからんでもないが、それでも早すぎないか?
告白したの今日だろ?
「友達と約束してたなら無理しないでって言ったら、クシナが…俺と、行きたいって…!!」
おーおー、あの強気な娘っこがよくもまぁそんな直球なことを。
きっと本人気づいてないぞ。
「…ていうかミナト、お前今…」
悶絶してんだろ。
クシナが可愛すぎてやばいとかそんなこと考えてんだろ。
頼むから鼻血は出すなよ。
それ以上危険度が増すのは友人としてどうかと思う。
「クシナが…可愛すぎて…!!」
あーはいはい。
それで、いてもたってもいられず俺に電話かけてきたと。
「ミナト」
「ん?」
「もうかけてくんな」
出来れば二度と。
END
2012/12/17