記念日B
□火影の妻の誕生日
2ページ/6ページ
7月に入り、梅雨のジメジメも終わり、暑くなってきた。
「あっつ…」
家の中を掃除していると、服からタオルからすぐびしょびしょになってしまう。
最近のお昼は冷たいうどんかそうめん、もしくは冷やし中華で固定されつつある。
暑くて食欲もあまり出ないのだから仕方ない、と言い訳してみても返す人はいない。
この家には夫婦で住んでいる。
私と、夫で火影でもあるミナト。
でも火影は忙しくてめったに家に帰ってこれない。
だから、実質私は一人暮らし。
もちろん、毎日お弁当やお夜食を届けに行っているので、会っていないことはない。
結構な頻度で私も一緒にお昼を食べているので、会話がないということもない。
でも、さびしくないわけではない。
「…まぁそんなことを言っても仕方ないんだけどね」
とまぁ、独り言を言いながら掃除を進めていく。
ふと、時計を見ると短い針は12を指していた。
最近は火影の仕事が立て込んでいるので、お弁当を届けに行っていない。
仕事が立て込んでいるときはいつもそうしている。
なので、今日もまた一人でお昼。
私は掃除を切り上げ、台所へ向かった。