記念日B

□火影の妻の誕生日
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7月に入り、梅雨のジメジメも終わり、暑くなってきた。

「あっつ…」

家の中を掃除していると、服からタオルからすぐびしょびしょになってしまう。

最近のお昼は冷たいうどんかそうめん、もしくは冷やし中華で固定されつつある。

暑くて食欲もあまり出ないのだから仕方ない、と言い訳してみても返す人はいない。

この家には夫婦で住んでいる。

私と、夫で火影でもあるミナト。

でも火影は忙しくてめったに家に帰ってこれない。

だから、実質私は一人暮らし。

もちろん、毎日お弁当やお夜食を届けに行っているので、会っていないことはない。

結構な頻度で私も一緒にお昼を食べているので、会話がないということもない。



でも、さびしくないわけではない。



「…まぁそんなことを言っても仕方ないんだけどね」

とまぁ、独り言を言いながら掃除を進めていく。

ふと、時計を見ると短い針は12を指していた。

最近は火影の仕事が立て込んでいるので、お弁当を届けに行っていない。

仕事が立て込んでいるときはいつもそうしている。

なので、今日もまた一人でお昼。

私は掃除を切り上げ、台所へ向かった。
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