過去拍手

□初デート
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「何よミナトのやつ。勝手に人の予定決めちゃってさ」


文句を言いつつ自分の頬が緩みきっているのは自覚している。



『デートしよ』

ミナトと自分は付き合っているわけではないが、時々二人で修業をして帰りに買い物やお茶をしたりして帰る仲ではある。

その時ミナトはそれを「デート」と言っている。今回もそういうことなのだろう。



ミナトは誰にでも優しい。

だから里の外から来た自分をよく気にかけてくれる。

だから今回のこともそう。

いつかミナトと本物のデートをできる仲になりたいが、ミナトは先にも言ったように、誰ににでも優しい。

それに勉強も忍術もできる。

そんなミナトがモテないわけがないわけで。

それに、ミナトだって密かに想う女の子がいるはず。

「赤い血潮のハバネロ」なんて異名を持つ男勝りな女より、可愛くておしとやかでミナトの隣が似合う女の子が。


そりゃぁもちろん、自分がミナトに想われていたら嬉しいけど、期待してそれが違った時傷つくのは怖い。


「…さっさと任務の準備しよっ」

嫌なコトを考え出してしまった。

今は任務のことだけ考えよう。


そして私はポーチの中を広げた。




続きは後日
2010/10/24
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