おだい
□どうしよう隠しきれない
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波風ミナトはいつも笑顔で皆に優しい。
もちろん真剣な時もある。
その時は、いつもは見せないような表情をする。
だから、私の心臓は変な風に跳ねて顔に熱が集中してぼーっとしてしまう。
前はこんなことなくて、「赤い血潮のハバネロ」の異名のとおり男勝りに暴れてたのに。
ミナトを意識しすぎて最近は暴れることも少なくなった。
それより忍術の勉強をもっと頑張っている。
だってミナトは頭いいし、忍術も得意だから、それに追い付きたくて、ミナトに呆れられてくなくて、見合う自分になりたくて。
ライバルが多いみたいだからもっともっと頑張らなくちゃ。
ミナトが私を見てくれるように。
私だけを見てくれるように。
うん。がんばろう!
「クシナ?」
「…なっ、なんだってばね!?」
そんなことを考えていたらミナトが横から現れた。
ミナトって顔綺麗だから本当心臓に悪い。
「次、クシナの番だよ」
ミナトが優しく笑う。
あ、やば、顔が熱くなる。
ってゆうか絶対赤い。
「わ、わかってるってばね!」
バレないように急いで席を立った。
っていうかミナト鋭いからバレてる!?
どうしよう
不器用な私じゃ隠しきれない!?
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