おだい

□公認ストーカー
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※オリキャラ注意







こんにちは。

私はうずまきクシナの数少ない友人です。

今日は友人、クシナの近況を報告したいと思います。






まず、うずまきクシナは友達が少ないです。

それは里の外から来たから。

あぁそれから、負けん気で意思が強いからだと思います。





そして、波風ミナトがいるからです。





女の子達のほとんどは波風ミナトに好意を持っています。

勉強ができて、運動も得意で、優しいところがいいそうです。



私ですか?
私はどちらかというと嫌いです。

だからミナトに好意を持っているなんて、意味がわかりません。


だって私のクシナを横取り…ごほん。


だから女の子達は皆ライバルを減らそうと、日々クシナを蹴落とそうと頑張っています。

女の嫉妬は恐ろしいねぇ。



男の子たちはクシナをいじめようとして逆に血祭りにあげられてしまいます。


そしてクシナに血祭りにあげられた後、ミナトがそれとなく彼らにとどめを指します。

結構えげつないです。

クシナにわからないように後始末をしているわけです。


結構な数の男の子がクシナに血祭りにあげられて、ミナトにとどめを指されています。

なので男の子達はささやかながら理解しています。





ミナトの腹黒さ

そして

クシナへの恋心に。




私は断じて認めません!

クシナは大事な私の友人!

あんな腹黒大魔王なんかにやるもんですか!








…とは言ったものの。

とうのクシナはミナトが好きみたいです。

恋する乙女モードです。

最近は苦手な料理とかも頑張っています。

あんなやつのために…

でも頑張るクシナはすっごい可愛いです。

健気で頑張り屋、でも皆には強気女の子で通してるから、なかなか普通の女の子みたいな甘いアピールできなくて。


ミナトはそんなクシナが可愛いんだろうけど。


最近、ミナトは頃合いとでも思ったのか、クシナとよく出かけるようになりました。


まぁ、常日頃からストーカーしてますからね。

クシナの好きなものはバッチリ把握してるわけですよあのやろうは。



大事なクシナを毒牙にかけやがって!

ちっくしょう!

その腹黒い本性がバレてクシナに嫌われて落ち込めばいいん「あれ、何してるの?」




………………


いや、まさか、そんな……


まさか、後にあの腹黒大魔王様がいらっしゃる、なんてないですよね…?

ないと言ってくださ「ねぇ?」


………神様は微笑まなかった…



私はうまく動かない首をぎこちなく動かして振り返ります。


「…これはこれはミナト君…」


ミナトはにっこりと笑って私を見る。



うっわぁい。

その般若のようなオーラはやめてもらえますか?




「クシナがどこにいるか知らない?」

君がクシナを庇ってるんだよね?




なんて心の声が聞こえるのは私だけですかー?

…ま、ミナトに見つからないようにしたのは確かに私なんだけど。


私は開き直ることにした。

「だって、クシナがミナトに見つからないようにって私にお願いしてきたんだもん」



私はクシナの数少ない友達。

私はクシナが好き。

だからミナトがからんでてもついつい協力しちゃうんだよね…




「クシナが…?」


なんでそんなにクシナに執着してるくせに、クシナがなにをしようとしてるのかわかんないのかねぇ。




私はミナトは好きじゃない。

それは大事なクシナを横から盗られたから。

言ってしまえば、ただの嫉妬。

それも無意味な。

ミナトとクシナがくっついたところで、私がクシナの友人であることは変わらないものね。


だから、ほんの少しだけ、ヒントをあげる。


言っておくけど、クシナの為だから。

このままミナトが問い詰めたら、嘘の下手なクシナは言い訳できないからね。



「クシナ、もうすぐ誰かの誕生日だからって忙しいみたい」


そこまでいうと、さすがのミナトもわかったようだ。

そっか、と呟き笑った。



「教えてくれてありがとう」

ミナトはそう言って去って行った。

私は目を見張ったまま動けなかった。

まさか、あんなに優しく笑うなんて思わなかったから。

あれを見ると普段どれだけ営業スマイルしているのかわかる。


前にクシナが言っていた。
「ミナトは優しく笑ってくれる」って。

それがどういうことか今わかった。

あれはクシナじゃなければ見られない。


それだけ、ミナトがクシナを特別に想っているということ。




「……クシナだけ、か…」

それだけ想ってくれるなら、ちょっとだけ認めてあげてもいいかな…?









腹黒いミナトは怖い…
知らないうちにオとされてるクシナ
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