忍者
□最も価値があるモノ〜アイドル、誕生〜
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7月23日。今日は言わずもがな。彼の誕生日です。
「サスケ君! 誕生日おめでとう!」
サスケが集合場所に行くと、サクラが満面の笑みで出迎えた。
これまた珍しいことにカカシが自分よりも先に集合場所にいた。
「オレ、集合時間を間違えたか…?」
「ひどっ! 俺だってやる時はやるよ!」
「だったら、いつもやれ」
上司に対する態度ではない。しかし、それはいつものこと。
「さ、サスケ君、これ! 誕生日プレゼント!」
サクラは顔を真っ赤に染め上げながら、サスケに可愛らしくラッピングされた袋を渡す。
「俺からもプレゼント」
カカシからは少し大きい袋を貰った。察するに忍具だろう。
「ナルト! あんたは誕生日プレゼントないの!?」
サクラがナルトに振り返りながら叫ぶ。
当のナルトは、少し離れた所できょとんとした面持ちをしていた。
「ねぇ、サクラちゃん」
「なに?」
「誕生日って祝うもんなの?」
ナルトの問いにサスケとサクラは目を白黒させた。
「サクラちゃん? どうしたんだてっば?」
「あなた…それ、本気で言っているの?」